ソロモン!ゲットやで! 気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説

195 「ソロモン!ゲットやで!」シリーズ 序列5番・マルバス

2026/5/27修正しました

ごきげんよう、ハゲと天パです。

今回もやってきました、
「ソロモン!ゲットやで!」シリーズ。
ポケモンより数は少ないけど、
ポケモンより覚えにくい、ソロモンの72悪魔を紹介する試み。

ひきつづき、
ウチの公式キャラたちが案内役です。

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加筆(かひつ)です
主に補足を担当してます

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修正(しゅうせい)です
主にツッコミを担当してます

2人合わせてペンドラゴンズ。
彼女らについてはこちら。


このシリーズでは、昔のヨーロッパで書かれた
「ゴエティア」という魔術書(グリモワール)に記されている、
ソロモン72柱の悪魔を紹介しております。

「ゴエティア」は、
悪魔や精霊等について書かれているグリモワール「レメゲトン」を構成する5つの書物のうち、最も有名な第1部の一冊です。

その内容としては、
古代イスラエルの時代の王、ソロモンによるエルサレム神殿建造時に、
使役された72柱の悪魔(悪霊)たちについての紹介や、
悪魔たちの能力や効能、召喚方法などなどを網羅したハウツー本。
「ソロモン王のように悪魔を呼び出して、
願いをかなえちゃお☆」
という1冊であり、いわゆる悪魔図鑑ですね。

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ちなみにソロモン王は、
「大天使ミカエルから授かった指輪」
のパワーで悪霊を使役したそうです

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結果的に悪魔の力で、
神様の神殿を建てたという皮肉


きっと神殿が豪華すぎて、
人間の職人だけでは工期に間に合わなかったんでしょう。
知らんけど。

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悪魔の超パワーすげー。

なお、それぞれの悪魔に「序列」と「階級」がありますが、
「序列」は強い・偉い順というわけではなく、
ソロモン王が呼び出して封印した順番だそうです。

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「階級」は悪魔の地位や偉さを表します


それでは第5回、はりきっていきましょう。


マルバス(Marbas)もしくはバルバス(Barbas)。
「ゴエティア」によると序列は5番、
地獄の大総裁という肩書を持つ悪魔。

36の悪魔の軍団を率いています。

「大奥義書」によると、
前に紹介した、バアルアガレスとともに、
地獄の宰相・ルキフゲ・ロフォカレの部下だそうです。

前々回のバエルは王なので一番上の地位、
前回のアガレスは公爵なのでNo.3の地位、
今回のヴァサゴは「君主」なので、
アガレスより上でバエルより下という立場ですね。

Antonio Venitiana del Rabina, Public domain, via Wikimedia Commons

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ルキフゲは、地獄の最高支配者の一人、
皇帝ルシファーの部下だそうです

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「派閥間抗争」ってわくわくするね

ちなみに地獄の最高支配者は、
ルシファー、ベルゼビュート、アスタロトの3名です。
派閥間で争いがあるかはわかりませんが、
やっぱり地獄なんで、ギスギスしてほしいところ。


話を戻してマルバス、
召喚されるとライオンの姿で現れ、
召喚者が命じれば人間の姿になります。

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後から人間になるっていう
パターン多くね?

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まあ、動物だと、
会話にならないんじゃないかしら?

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おしゃべりアニマルでもいいのに


ウチのマルバスについては、
普通のライオンや普通の人間ではキャラが弱いので、ライオンちゃんにしました。
地獄の大総裁なのでカチッとした服装です。


ちなみに「総裁」は英語でpresidentとなり、
日本語だと「社長」とか「大統領」みたいなイメージですが、
本来の意味合いとしては「議長」が近いそう。

ゴエティアでもそんな感じのニュアンスで、
資料によっては「議長」となっていますが、
ウチでは大総裁にしてます。
そっちの方がかっこいいので。
まあ、「大統領」でもおもしろいんですが。

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よっ!大統領!

昭和かしら?


なお、悪魔たちの肩書きは、
「王」「公爵」「侯爵」など貴族の爵位が採用されていますが、
「総裁」は役割なので、ちょっと別物になりますね。

そんな地獄の大総裁マルバスの能力は、


・隠されたものや秘密に関する質問に真摯に答えてくれる
・疫病をもたらす力とそれを治す力を持つ
・工芸に関する優れた知識も有している
・人の姿を変化させることができる

と、いうことで、わりと色々できるタイプ。
機械技術にも詳しいそうなので、理系悪魔なんでしょうね。

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アナログなカヒちゃんは助かるね

だって、何もしてないのに壊れるんだもの

「機械が苦手」という人は
なぜかみんなそう言います


「隠されたものを教えてくれる」
という能力も失くしものを見つけるのに便利だし
知られたくないことや機密をあばくことも解釈できるので多方面で役に立ちそう。

また、「病気を操る能力」についても
自分で病気をにさせておきながら、治してあげることで人を操る。
という感じで使えば、なんとも悪魔的ですね。

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マッチポンプの悪魔ね



話は変わって、
イギリスのレジェンド劇作家シェイクスピアはご存知ですよね。

その作品の1つ「ヘンリー5世」の作中では、
悪鬼の名前として「バルバスン Barbason」という語が登場。
これはマルバスのことだと考えられています。

劇中に登場する二人のろくでなし、
ニムとピストルが争う場面がありますが
「一対一でやろうじゃないか」
というシーンで、
「おれはバルバスンじゃないから、魔除けの呪文がきくものか」
というニムのセリフがあります。

正直、ここだけ見ると「はぁ?」って感じですが、
これは、ラテン語で1人でという意味の
「ソルス(Solus)」
と、
太陽という意味の
「ソル(Sol)」
とをかけたダジャレだそうです。

はぁ?

まあ、ちょっと待て待て。
まず、太陽(Sol)は占星術において
ライオンと結びつけられるんだそう。
そのライオンの姿をした悪魔といえば
マルバス(バルバスン)という前提をご承知おきください。

劇中でケンカをしているニムとピストルの二人、
ピストルが一対一で勝負しよう(Solus)とラテン語で煽りますが、
ニムはラテン語があんまりわからないので、
「なんか太陽(Sol)とか言ってる?」
と勘違いして、
「オレに魔除けは効かない」と見当違いのレスをかましたというお話。

ピストル「サシで勝負だ!」

ニム「は?オレはバルバスンじゃないから魔除けなんか効かないぜ!」

ピストル「はぁ?」

ニム「はぁ?」

というわけ。
当時は字を読める人も少なく、
ラテン語なんて一部の知識人しかわからなかったので、
インテリぶってスベるピストル と
 無知ゆえに深読みしてキレるニム
というズレ漫才の構図が笑いどころ。

また、わざわざ「バルバスン(マルバス)」の名前を出すことで、
「おいおい、お前、自分を悪魔と比較すんのかよ!」
というところが、
当時の観客的に刺さる爆笑ポイントだったんですって。

ユーモアが難しいなり

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当時の人には大ウケだったのよ
知らんけど



きっと、本を読めたり劇場に行ける階層の人たちにとっては、
わかる人はニヤリとする
って感じだったんでしょうね。


そんなわけで、
序列5番、地獄の大総裁マルバスでした。

次回もよしなに。

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学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログ
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学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。
興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。

マルバス-wikipedia



参考書籍:
「地獄の辞典」コラン ド プランシー (著), 床鍋 剛彦 (翻訳)

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