ごきげんよう、ハゲと天パです。
ひきつづき、今回も
せかいのやんちゃ神 図鑑 シリーズ。
です。
世界中の神話から、
やんちゃな神様を紹介するシリーズ。
神話には、物語をひっかき回す
やんちゃくれな登場人物がつきもの。
いわゆる「トリックスター」です。
そんな奴らにスポットを当て、紹介していきます。
ナビゲートするのは、
ウチの公式キャラのこの2人。
加筆 です。
にぎやかします
修正 です。
しゃしゃり出ます

2人合わせてペンドラゴンズ。
彼女らについてはこちら。
※アフィリエイト広告を利用しています。
だってお金がほしいもの。


●神話のやんちゃ トリックスターとは
トリックスター。
神話や物語において、秩序を破壊し物語を盛り上げる存在。
ときに悪意を持って盗みやいたずらを行います。
彼らは乱暴者だったり、一癖ある知恵者だったり、
はたまた愚か者という場合もあります。
悪事を働いたり騒動を巻き起こすものの、
最終的には良い結末になるパターンが多く
いたずら好きの憎めないキャラで描かれる事が多いです。
やんちゃとはいえ、
神様だから失礼ないように
いちばんタチ悪いじゃん
善と悪、破壊と創造、賢者と愚者など、
二面性を持っているのが彼らの特徴。
食物や火、知識などを人間にもたらす、
「文化英雄」という一面を持つことも往々にしてありますね。
ちなみにトリックスターという言葉は、
ネイティブアメリカンの民話の研究から命名された類型だそう。
かの心理学者 ユングは、
「人間のより初期の未発達な意識の段階の反映」
と見ているのだそうです。
それでは本編、始めていきましょう。
やんちゃ神 図鑑④ セト

まったく、こっちは忙しいんだよ
今回はエジプト神話から
セトさんです
帽子かっこいいな

うるせえな、ぶっとばすぞ
けんか腰だな!

セトさんについて
セトは、エジプト神話における砂漠・嵐、あるいは戦争の神。
古代エジプト神話の代表的な神々こと、ヘリオポリス九柱神に数えられます。
父は大地の神ゲブ、母は天空の女神ヌト。
二柱の間には四柱の神々がおり、
冥界の神オシリスが兄、
豊穣の女神イシスが姉、
葬祭の女神ネフティスが妹。
というわけで次男坊です。
なお、ネフティスは配偶神でもありますが、
ネフティスとオシリスの間にアヌビスがいたり、
セトと戦いの女神ネイトとの間にワニの神セベクがいたりと、わりかしドロドロです。
きまずい・・・
彼らの神話は、紀元前24世紀ごろに原型が成立したと言われていますが、
古代エジプトで信じられた物語は大部分が失われており、
紀元前1世紀ごろ、ギリシャの歴史家プルタルコスが紹介した「オシリスとイシスの伝説」によって伝えられています。
⚪︎セトについて
「オシリスとイシスの伝説」は、
セトが王位を継いだ兄オシリスを妬み、殺害。
オシリスとその妻イシスの息子ホルスと、イシスが協力してセトを倒し、ホルスがオシリスの跡を継いでエジプトの王位に就く。
というストーリーです。
争いに敗れたセトは「兄殺し」の汚名を受け悪神として捉えられることになりますが、
その嫌われっぷりは徹底されており、
セトの象徴となっている動物たちはみな、古代エジプトで人々に有害なものとされてきたものになってます。

嫌われたもんだ。
ちなみに壁画などで表現されるセトの頭は、
四角い両耳、大きく突き出した鼻を持つ「セト・アニマル」と呼ばれる正体不明の動物。
犬、ツチブタ、ジャッカル、シマウマ、ロバ、ワニ、ブタ、カバなどとも結びつけられるそうですが、
そのへんの怖い生き物を合体させた、想像上の動物(合成獣)をわざわざ作って、セトに充てたとする説もあるんですって。
シマウマとかロバは
おとなしそうなのにね。
ロバはともかく、
シマウマは凶暴よ。
また、セトの図像では生命を意味する「アンク(Ankh)」と
権力と支配(統治)、権威と繁栄を意味する「ウアス(Ouas)」と呼ばれる杖を持っています。
ウアス杖は、王権の守護神や王が持つとされヒエログリフにもなっている重要アイテム。
杖の頭の部分は、セトやアヌビスの頭を表しているんだとか。
⚪︎セトのやんちゃ
上記の通り、クーデターを起こして兄を殺害、王権の奪取を目論んだセト。
とにかく王様になりたいので、生まれる時も
お母さんのおなかから、少しでも早く出るために脇腹から生まれます。
「先に戦地に処りて、敵を待つものは佚し、遅れて戦地に処りて、戦いに趨く者は労す。」ね。

ほう、孫子だな
ただのせっかちなんじゃ・・・
はたしてショートカットできてるのかも謎です
結局3人目に産まれてるしね

ぐぬぬ
その頃王位にあったのが太陽神ラー。
彼は、長兄のオシリスに王位を譲ることににします。
初めは兄弟で共同統治していたものの、
妻で妹のネフティスがオシリス兄ちゃんを好きすぎて不倫したことも原因なのか、やがて関係は険悪になり、
セトはオシリスから王位を奪おうと考えるようになっていきます。
まあ、元気だしなよ。

そのへんは触れないでくれ
昼ドラみたいで
燃えるわね。
さてそんなある日、
セトはオシリス暗殺計画を立てます。
題して、棺にシンデレラ作戦。
それは、セトが用意した超かっこいい木棺に、
ぴったり収まれた人には、賞品として木棺が贈られるというイベント。
なぜ木棺なんだ?
そんなにみんな棺が欲しいのか?
という謎すぎるイベントですが、
オシリスが帰還後の宴会で、このゲーム?は非常に盛り上がり、
王様であるオシリスも、
「オレもオレも!」
とやりたがりました。
「どうぞどうぞ」
というわけで、オシリスが木棺に横たわると、
なんということでしょう、
木棺はオシリスにシンデレラフィット。
なぜならセトがオシリスに合わせて作らせたから。
おー、これはいいね。
とご満悦のオシリスでしたが、
その瞬間、蓋が閉じられ、隙間を鉛で埋めた挙句、
そのままナイル川に流されました。
ええ・・・
「何をしてくれるんじゃ!」と
妻イシスが探し回った結果、棺は地中海まで流れ、
レバノンのビブロスで発見されました。
ちなみにビブロスは、
レバノンの首都ベイルートの北30kmにある都市。
遺跡群は世界遺産になっています
現在はジュベイルと呼ばれるところです
しかも、棺はなぜか周りの木に包まれていて、
そのまま切り出され王宮の柱になっていました。
イシスはなんやかんやがんばって、
柱からオシリスを回収。
秘密の場所に隠しました。
だがしかしおすし
オシリスが回収されたことを知ったセトは、
執念で、オシリスin棺を見つけ出し、
念には念をと、オシリスの遺体を14パーツに切り分けてエジプト中に、ばら撒きます。
やることえぐいな

いや、どこから復活するかわからんから
そこで、これまたがんばったのがイシス。
イシスはバラバラになったパーツを集め、強力な魔術で復活を試みますが、
魚に食べられたちんちんだけ足りなかったため、
不完全な状態では現世に留まれず、
「ほな、しゃあないな。」
と冥界の王になりました。
その後、王の弟セトと、王の息子ホルスの間で王位争いが起きます。
ホルスも一回殺されますが
イシスががんばって復活させました
どっちが王様に相応しいかは、太陽神ラーが審判に入って協議されますが、
ラーがセトの肩を持ったので、セト有利。
ここでもイシスががんばってロビー活動を行い、ホルスに追い風が吹きます。
ちなみにイシス母ちゃんが評議が行われている島に乗り込むとき、
渡守のアンティに金の指輪を渡して買収したので、
怒ったセトによりアンティは、かかとの皮を剥がれ、ぴったりサンダルが履けなくなりました。
かわいそうなアンティ
サンダルがはけなくなったアンティは金を呪い、彼女の属する町で金は忌むものとなったそうです。
また、セトは、怒りに任せて巨大なブタに変身してホルスを襲います。
なぜブタを選んだし

ブタかっこいいやろがい!
会議中に巨ブタになって暴れるセトには、さすがにラーも怒り心頭。
「これからブタは、忌まわしい物にするから!」
とプンプンで、審判役も放り出して帰ろうとしますが、
愛の女神ハトホルが、自分の大事なところを見せてあげたので、
ラーはうひょー。とご機嫌になって審議は続行。
亀仙人みたい。
この話いるかな?
だがしかしおすし、
このわちゃくちゃで怒ってるセトは
「もういいです!」と認めず「逆逆ギレ」。
じゃあ、オレとホルスがカバになって、水の中に長く潜ってられた方が王様な!
と、謎勝負がスタート。
そんなんで王様決めていいのか?
水中カバ対決も、イシス母ちゃんが助太刀、
釣り針を引っ掛けてセトを妨害しようとしますが、
間違ってホルスカバに釣り針が刺さって、いたたた。
あらごめん。と今度はセトにひっかけますが、
「いや、姉ちゃんとオレはきょうだいなんだから、やめよう?」
と謎に冷静なテンションでマジレス。
イシスもなぜか「せやな」と針を外します。
なぜ外したし
これには怒った息子、
勝負そっちのけでお母さんを追いかけ、あろうことか首を刎ねました。
若者がキレた!
若者やりすぎ

流石に、オレも引いたわ
ラーからも、
「ホルス、お前それはあかんで。」
とお叱りを受け、両眼を山に埋められます。
お仕置きがえぐすぎる
埋められたホルスの眼からは、
きれいなロータスが咲いたそうです。
この情報いる?
ちなみに、ホルスの眼はこの後、
ハトホルが赤鹿の乳を注いで復元しました。
その後もセトとホルスは激しい争いを続けますが、
神々のアドバイスもあって、一時和解。
一つ屋根の下で同居します。
距離感のつめ方がバグっている

気まずいったらないわ
なお、激しい戦いでホルスはせっかく復元した左目を失いますが、
左目は長い間エジプト全土を一人旅して、いろいろなものを見て知見を深めたそうです。
左目、自分探ししてる
話を戻して、
敵同士の同居生活はやっぱりうまくいかず、
2人の最後の戦いが、始まります。
題して石の船プカプカ対決。
ルールは簡単。
石で船を作って戦おう。というもの。
セトって、もしかしてゲーム対決コーナーが好きなの?
謎のゲームを考えがちです。
言い出しっぺのセトはちゃんと石で船を作りましたが、
ホルスは、
「いや、石で船作ったら沈むやん。」
と思ったので、杉で船を作って漆喰を塗り、
なんかそれっぽい船を作りました。
案の定、セトが作った船を速攻で沈みましたが、セトはカバに変身してホルスを襲います。
船対決要らなかったわね

船作ってる時は楽しかったよ
ホルスは襲いかかるセトカバに、槍で応戦。
最終的にホルスが勝利して、王位につき、
以降ファラオはホルスの化身ということになります。
⚪︎セトへの信仰と復権
さてさてそんなわけで、
王位を奪う悪役というイメージが強いセト。
しかしながら、英雄的な一面も併せ持ち、
太陽神ラーの航海では邪悪な大蛇アポピスから、
ラーを守ることが出来る唯一の神と讃えられます。
そもそも、初期のセトは砂漠の神であり、
砂嵐を引き起こしているとされますが、その一方キャラバンの守り神でもあるとか。
また、粗暴な性格の戦争の神ではありますが
その武力が外に向けられると軍隊の守護神となり、
ラーを守る役割とも合わさって軍神としての神格を持つようになり、信仰を受けるようになりました。
そして、時代が経つと、
次第にセトは信仰を受けていたホルスと取って変わるようになり、
紀元前3000年代には特にナイル川下流部の下エジプトの王を後援・象徴する神となり、大いに崇められたそうです。
だがしかしおすし(3回目)
時代を下るにつれて、今度はオシリスがセトより重要な神と認知され始めたため、
セトは悪役の立場を背負わされ、ついには兄オシリスを殺すというエピソードまで生まれ、
親の敵討ちに乗り出すホルスの敵役となっていきます。
長らく悪神とされていたセトではありましたが、
新王国第19王朝では、ラムセス家のセトへの信仰とセトの名を冠したファラオ、セティ1世が即位。
宗教上の復権を果たします。
「セティ」というのは、「セト神による君主」という意味で、
その息子であるラムセス2世はセトから弓の使い方を教えられるレリーフやホルスとセトに戴冠式の祝福をされる場面を表したレリーフを残しました。
セトは「王の武器の主人」という称号を受け、ファラオに武術を教える神として信仰されたそうです。
ただ、まあ戦争に関する神なので
民間での人気はなく、王家の崇める神に留まったものの根強く信仰されたんですって。

余談ですが、セトの好物はレタスだそうです。
古代エジプトでは、レタスは催眠・催淫効果があると考えられ、
精力増強剤や媚薬として食されていたとのことで、
セトは、性欲を象徴する神ともされています。
なぜレタスが性的な象徴とされているのかは、
ちょっとウチでは扱いたくないので気になる方は調べてみてください。
もちろんレタスにそんな効果はありません
ちなみにレタスは、
古代エジプトが原産とする説があり、
4000年前には、既に栽培されており、
エジプト古王国時代の遺跡「ニアンククヌムとクヌムヘテプの墳墓」には、
レタス栽培とされる浮き彫りが残されています。
ただし、その頃のレタスは、
現在一般によく見かける「玉ヂシャ」や「リーフレタス」ではなく
高く伸びた茎や葉を食べる「ステムレタス」に近かったのではないかとのこと。

レタスも色々あるからな
そんなわけで、
今回はエジプトのやんちゃ神、セトでした。
わりとわかりやすく暴れん坊なやんちゃでしたね。
次回はギリシャ神話のやんちゃです。
このブログは、気になったことを調べ、
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