ヴィーザル(古ノルド語: Víðarr 英語: Vidar)は、
北欧神話の神で最高神オーディンの息子の一人です。
その名は「森」、あるいは「広い場所」を意味しているそうです。
●ヴィーザルについて
父はオーディン、母は巨人族のグリーズで、彼女にからもらった強い靴を履いています。
トールと同等の力を持つとされ、アース神族から非常に頼りにされているといわれていますが、
ヴィージと呼ばれる森で半ば隠遁生活を送っているというスローライフ系の神様です。
ヴィーザルは「無口のアース」という異名を持つ寡黙な神様で、普段は森で静かに暮らしています。
全方位に吹っかけていくスタイルのロキも彼には敵対しておらず、
ロキが神様全員悪口フルボッコする『古エッダ』の『ロキの口論』の中においては
エーギルの広間で開かれた神々の宴の席で乱入したロキに対し、
父オーディンに命じられるままに席を立って黙々とお酒をついであげます。
その後すぐにロキが神々と口論を始めますが、ヴィーザルだけはロキから詰められなかったそうです。
上述の通り、トール並みの力持ちといわれており、ファイトスタイルもパワー系。
最終戦争のラグナロクでは、
父オーディンを飲み込んだフェンリルを倒して仇を取るという大活躍。
鉄の鎖を引きちぎり、口は開けば上顎が天にも届き、目や鼻からは炎を噴き出している巨狼フェンリルですが、
「強い靴で下顎を踏みつけ、上顎をつかんで引き裂いた」という超絶パワーで勝利。
大きさとかいろいろバグっています。
気になるアイテムの「強い靴」ってなんなん?という感じですが、
人々が自分の靴を作る際に、千切り取った爪先と踵の部分の皮をつなぎ合わせて作った靴。とのこと。
メイドイン小人のチートアイテムがわんさか登場する北欧神話ですが、
ヴィーザルの靴は普通の革製。
鉄のように固く、おかげでフェンリルの顎を踏みつけることができたというお話ですが、
なぜ、普通に靴を作った時のきれっぱしを集めた靴がそんなに強いのかは謎です。
ヴィーザルのお母さんはオーディンの妻、フリッグではなく、
巨人の女性、グリーズですある日、オーディンは洞窟の中に美しいグリーズを見つけます。
もちろん当然のようにオーディンはグリーズを口説きます。
もうこれはマナーですよね。
そしてヴィーザルが生まれます。
ラグナロクが到来したとき、息子ヴィーザルがフェンリルと戦って父の仇を討つ運命を知ったグリーズは、
息子に強い靴を与え、その運命を告げたそうです。
●ラグナロク後
最終戦争ラグナロクでは主要な神々が力尽きて倒れますが、ヴィーザルは生き残ります。
ヴィーザルはフェンリルを倒しましたが、
最高神のオーディン、最強の神トール、ヘイムダルや悪神ロキも倒れます。
豊穣の神フレイが炎の巨人スルトに敗れた後、
スルトの放った炎が世界を焼き尽くし、九つの世界は海中に沈みます。
しかし闘いの後に大地は水中から蘇り、
ラグナロクの前にロキによって謀殺されたオーディンの子で光の神バルドルは死者の国から復活。
オーディンの子であるヴィーザルやヴァーリ、
トールの子のモージ、マグニ、あとついでにヘーニル達も生き残り新たな時代の神となります。
なお、ヘーニルがポンコツだったせいで知の巨人ミーミルは首を切られたというのに、
ちゃっかり助かっているところがポイントです。
寡黙で腕っぷしが強い男前な神様、
ヴィーザルの紹介でした。
同じパワー系でも脳筋陽気系のトールとはまた違った魅力、
強キャラ感ハンパないタイプでしたね。
まさに漢です。
魔法アイテムを使わず、腕力でフェンリルをやっつけちゃう感じが超かっこいい神様でした!
今回も内容は Wikipedia から仕入れてきました。
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