北欧神話 神話・伝説

26北欧神話シリーズ6 ヘイムダルについて

ヘイムダルは北欧神話の光の神です。
神の国と人間の国の境で巨人や怪物の襲来を防ぐ見張り役をしています。
彼もイケメンの神様で、「白いアース(神)」とも呼ばれています。

ヘイムダル

さてさて、ヘイムダルについて紹介していきましょう。
彼は、アース神族の国アースガルズと人間の国ミズガルズを繋ぐ虹の橋ビフレストに近い場所に住んでおり、
彼の住居 ヒミンビョルグ でアースガルズの見張り番の役目を負っています。

ヘイムダル

最強の社畜能力

ヘイムダルの能力は何気にすごく、
夜でも昼と同じく100マイル先を見ることができる目
草の伸びるわずかな音でさえも聞き取る鋭い耳を持っています。
アースガルズに迫る脅威を敏感に察知する、見張り番として申し分ありません。
しかも、眠りを必要とせず、小鳥と同じくらいの睡眠時間でOKという、
昭和のサラリーマンも真っ青の仕事熱心です。

なお、鳥の睡眠時間やタイプは種類によって異なるわけですが、
鳥は警戒睡眠という睡眠方法ができ、素早く目を開く「一瞥」 という動作が組み入れられ、
これによって周囲の異常に対して鋭敏になり、
脅威から素早く逃れることができるそうです。
アマツバメ類は、飛翔中に睡眠を取ることができると考えられています。

また渡り鳥など一部の鳥は、半球睡眠といって、脳の半分が眠り、残りの半分が覚醒している睡眠ができます。
これは常に周囲の安全を確認する必要があったり、長距離を移動する渡り鳥などの動物にみられるものですが、
片側の脳はノンレム睡眠で、もう片方からは覚醒している状態とのこと。
眠っている脳半球の反対側の目が群れの外側を見張ることによって、捕食者に対する警戒を可能にします。

寝ながらもすぐ起きたり、飛びながら寝てたりしているので、
長時間熟睡しているわけではないですが、一日の合計ではわりかし長い時間寝ています。
一概に鳥=ショートスリーパーではないようです。
何の話でしたっけ。

ヘイムダル

お母さんが独特

そんなスーパー能力をもつヘイムダル、
「母親たる九人姉妹の息子」とされ、お母さんは9人います。
もう何を言っているのかわからないと思いますが、こちらとしてもちょっとよくわからない状況です。
この9人の女神とは、海の波のことであると考えられており、
波の間から昇る太陽を神格化したと解釈する研究者もいるそうです。

ヘイムダル

角笛ギャラルホルン

ヘイムダルといえばの持ち物といえば、
魔法の角笛ギャラルホルンで、この角笛が鳴らされた時がラグナロクの訪れを意味します。
巨人の軍勢がビフレストを渡ってアースガルズへ攻め上って来るのを見つけると、
彼はギャラルホルンを鳴らして神々にそのことを知らせます。
ここ一番の時に使う貴重なアイテムなので、普段はミーミルの泉に隠してあります。


ヘイムダル

グルトップ

素晴らしい馬です。
オーディンの息子、バルドルの葬儀の際に乗っていきました。
エピソードが弱い・・・

ヘイムダル

ヘイムダルの子ら

北欧神話の中の一篇『リーグルの唄』ではヘイムダルが人間の世界を旅する時 リーグ(アイルランド語で王の意味)
と名乗り、奴隷・自由農民・貴族 の人間の3つの階級を作ったといわれます。
そんないきさつもあり、『巫女の予言』の中では、人間は「ヘイムダルの子ら」と呼ばれています。

ヘイムダル(リーグ)は旅の途中、3つの家にそれぞ3晩宿泊し、彼らにたくさんの助言をします。
その後それぞれの家で子供が生まれますが、その子供たちをルーツに奴隷、自由農民、貴族という階級が生まれます。
最期に訪れたファジル(父)とモージル(母)夫妻の家に生まれた息子ヤルル(王侯)。
ヤルルの元にリーグが訪れ、自分の名前「リーグ」を与えて後継者にし、ルーン文字も教えました。
王族へ与えた加護により、ヘイムダルが人間の守り神と考えられております。


ヘイムダル

ライバルはロキ

フレイヤが寝ている隙にロキは蝿に変身して館に侵入し首飾りを盗みます。
神々をも魅了する力を持つ、ブリーシンガメンの首飾りです。

それを見ていたヘイムダルは首飾りを取り戻そうと雲や熊に変身してロキと闘います。
死闘の最後にヘイムダルは自分をアザラシの姿に変え、大岩で同じくアザラシの姿のロキと戦います。
最終的にアザラシバトルの末にロキを打ち負かし、
ブリーシンガメンをフレイヤに取り戻してあげることができました。
ヒーロー感がすごい。

ヘイムダルに対する異名「ロキの敵」「フレイヤの首輪の探し手」はこの出来事に基づいています。
相変わらずネーミングが直球です。

この争いがきっかけでロキは因縁のライバルという位置づけです。
世界の終末ラグナロクでは、顔に毒蛇の毒がかかって痛たたた の戒めから解放されたロキと戦い、相打ちとなります。

最終戦争の始まりを告げる角笛を吹くというドラマチックな役割をもつヘイムダル。
スーパー能力で神々の平和を守る見張り番、首飾りも取り返す。
セキュリティ保護だけでなくトラブルも解決できる子です。
仕事ができて強く、気の良いさわやかイケメン。
会社に一人欲しい逸材ですね。
いい馬も持ってます!

今回も内容は Wikipedia から仕入れてきました。

ヘイムダル-Wikipedia-

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