ソロモン!ゲットやで! 気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説

237「ソロモン!ゲットやで!」シリーズ 序列44番・シャックス

ごきげんよう、ハゲと天パです。

「ソロモン!ゲットやで!」シリーズです。

有名な72の悪魔を紹介。
みんな大好きですよね?
大好きであれ。

「サクッとすぐ読めるボリューム」
でお届けするのがテーマです(目標)。

ウチの公式キャラ
通称ペンドラゴンズの二人が解説します。

加筆 です。
にぎやかします

修正 です。
しゃしゃり出ます

ヴァージョン5.0です。
そのうち、1.0~5.0の解説回もします。

サボり回です


とりあえず彼女らについての詳細はこちら。

ご安心ください、儲かってません。






今回もこのシリーズの概要からです。


ヨーロッパでは中世後期から19世紀くらいまで
「グリモワール」
という、魔術の手引書がバズっていました。

その中でも悪魔や精霊等について書かれてるのが
「レメゲトン」というシリーズ。
5部の書物から構成されるレメゲトンのなかでも、代表的なやつが「ゴエティア」です。

内容としては、古代イスラエルの最盛期を築いた
ソロモン王が召喚してこき使った悪魔について。

いわゆる悪魔図鑑です

語弊があります


「エルサレム宮殿」を建設した第三代イスラエル王ソロモン。
人間の手では納期に間に合わないので悪魔を使役。
その時に労働させられた72体の悪魔を呼び出して、
いろんな願い叶えちゃお☆(ゝω・)vキャピ
というわけ。

今回はこちらの悪魔を紹介です。


シャックス(Shax)。
もしくはシャクス(Chax)も可。

序列44番の地獄の大侯爵シャックス。

ヨーハン ヴァイヤーの「悪魔の偽王国
の記述によると、
「SHAN.--The Forty-fourth Spirit is Shax, or Shaz (or Shass)」
と記載があり、
シャン、シャクス、シャズ(あるいはシャス)としています。

コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」では
スコクス(Scox)になっており、「公爵兼大公爵」だそうです。

個人的には「シャス」がぐっと来ましたが
当ブログとしてはメジャーな「シャックス」でいきます。

30の軍を率いる地獄の大侯爵。
召喚するとコウノトリやハトの姿で現れ、しわがれているが繊細な声で話すとか。

命令に応じて人の視覚・聴覚・理解力を奪うことができます。
また、金持ちや王様の邸宅から金や馬を盗み出す力を持つといいます。
なお、盗んだ金銭は1200年後に、言われたら返すそうです。

それはもう、
返すとはいわない

ジャイアンより悪い

さすが悪魔って感じですね。

他にも、優れた使い魔も与えてくれたり、
また、神聖な事柄や悪魔たちが守っていない隠された財宝のことも教えてくれるそうです。

良い使い魔を派遣してくれるのはもはや
悪魔のおなじみ能力ってかんじですが、
「良い使い魔」が人間にとっても良い使い魔なのかはわかりません。


また、本人が主張するところによると
「あらゆる点において召喚者に忠実で従順である」
とのことですが、この悪魔は、
魔法陣の三角形の中にいない限り嘘をつく
そうです。

全然信用できない

まるで悪魔じゃない

そもそも悪魔です。

ちなみに「地獄の辞典」の挿絵はこんな感じ。

Louis Le Breton, Public domain, via Wikimedia Commons

ベストフレンド感!

「どしたん?話聞こか?」
って感じでお馬さんへの愛情が伝わります。
とても好きです。




さて、シャックスの姿はコウノトリ、
もしくはハト(ヒメモリバト)なのですが
ハトはこの前描いたのでコウノトリをモチーフに描いてみました。

悪魔といえば鋲ベルトね

そうなの?



コウノトリといえば、
「赤ちゃんや幸福を運んでくる鳥」というイメージもありますが、
日本で馴染み深いコウノトリは、
鸛、Ciconia boyciana という生物で、
鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類。
全長110~115cm、翼開長195cmとなかなか大型の鳥であり、
日本、朝鮮半島、中国、ロシア南東部など東アジアに生息しています

おん?ヨーロッパにおらんやん

と思われるかもですが、まあ待て待て。
ヨーロッパには近縁種のシュバシコウ(Ciconia ciconia)という鳥がおり、
赤ちゃんを運んできたり、幸福を呼んだりする(と言われる)のはこっちです。
シャックスもこっちのシュバシコウですね。

なおご覧の通り、うちのシャックスは
くちばしが黒いのでアジアのコウノトリです

じゃあ、別人なんじ

うるさい



ちなみに、コウノトリやシュバシコウなど
コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属の鳥は木の上など高いところに巣を作る習性があり、
シュバシコウが多く生息するポーランドの湖水地方の田舎では木々や家の煙突、
電柱などあらゆる高い場所がコウノトリの巣だらけになるそうです。

ところで、日本では鶴と松をあわせて
「松上の鶴」など縁起が良い題材として描かれていますが、
鶴(タンチョウ)は木の上に巣を作らないので、あの手の絵に描いてあるのは実はコウノトリです。
また、日本の地名で「鶴」がつくところの由来となった鳥は、実は鶴じゃなくてコウノトリだった可能性も高いそうです。

ぱっと見似てるもんね

なんか残念だね


なんでや、コウノトリかっこいいやろがい。

ともあれ、おめでたいイメージの松の上に巣を作るコウノトリも瑞鳥として、よく絵画や装飾のモチーフとされていたそうです。
鶴っぽいし。

ヨーロッパでも上記の通り縁起が良い鳥として大事にされており、
リトアニアでは国鳥になってるんですって。
シュバシコウサイド的にも、そんな立ち位置もあってか人をそれほど怖がらないそうです。

人間をナメている


そんなコウノトリ、
縄張り意識は強いのですが夫婦仲はよく、
オス、メス共同で抱卵や子育てを行い、
雛が巣立った後もカップルを解消したという例は確認されていないそうです。

ちなみにコウノトリの場合
産卵したつがいをペアと呼び、まだ産卵に至っていないつがいをカップルと呼びます


ついでに豆知識ですが、
コウノトリは大人になると鳴かなくなり、
くちばしを叩き合わせて音を出す「クラッタリング」で求愛するそうです。

クラッタリングは、
威嚇、求愛、挨拶、満足、なわばり宣言等の意味があるんですって

いろいろ意味があるんだね



そんなわけで、序列44番の悪魔シャックスでした。
ここまで読んでくれた方は、
コウノトリにちょっと詳しくなりましたね。

最後に、聖書によるとコウノトリは食べてはいけない鳥の一つだそうです。
あ、日本でも食べないでください。

食べないよ



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このブログは、気になったことを調べ、
学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログ
ソースは主にWikipediaなどになりますので、
学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。

興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。

シャックス-wikipedia
コウノトリ-wikipedia
シュバシコウ-wikipedia

参考書籍:
悪魔解説書「ソロモン72柱の悪魔」 | マーク・アイシャーウッド
「地獄の辞典」コラン ド プランシー (著), 床鍋 剛彦 (翻訳)


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感想(1件)

私はやらないけど


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