気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説 黄道十二星座

180黄道十二星座⑪ みずがめ座(ゲスト・ 水ヶ女 びわこ)

ごきげんよう、ハゲと天パです。

黄道十二星座 シリーズ。

古代の人々が夜空に輝く星々を何かに見立て
キャッキャウフフしてきた「星座」がテーマの
ロマンチックなシリーズ。
残りもすくなくなってきました。


引き続き、にぎやかすはこの2人。

加筆です。
にぎやかします

修正です。
しゃしゃり出ます

2人(通称ペンドラゴンズ)についてはこちら。




今から5000年以上前、
現在のイラクあたりらへんにあった
「メソポタミア文明」の人々が星を繋いで
「なんかアレっぽくない?」とかなんとか言って
神様や動物なぞに見立てたのが星座のはじまり。

星は一年を通してその位置を変えていくので、
時期を知る目安になり、農耕・牧畜に役立てたというわけです。

時を経てギリシャ神話に結びつき、
今日まで語り継がれております。

現代では88種の星座が定められていますが、
最も馴染み深いのが「黄道十二星座」
地球から見て太陽の通り道といえる「黄道」を通る12の星座です。


そんなかんじで第11回。
はじまりはじまり。



失礼いたします!

加筆中将殿!水ヶ女 びわこ特務少尉参りました!

あら少尉、いらっしゃい。

びわこちゃんだ。

お久しぶりです、修正殿!



彼女は 水ヶ女 びわこ(みずがめ びわこ)
特務少尉で、加筆の部下です。
今回はみずがめ座なので、近畿の水がめの琵琶湖にちなみました。
かつて琵琶湖にあった王国、びわ湖わんわん王国
ちなみ、びわこちゃんは犬です。
そして、加筆は実は軍の偉い人でした。

まあ、楽にしなさいな。

今日はどうしたの?

は!おかし食べながらダラダラしにきました!

びわこちゃん、
口調と言ってることが
合ってなくない?

平常運転よ。
そしてこの子は、
いつもアポ無しで来る




そんなわけで今回は、
ペンドラゴンズとびわこ特務少尉で、
お送りします。


みすがめ座は、
「水瓶を持った少年」の姿をあらわしています。
そのモデルについては、諸説あったようですが
トロイの王子ガニュメーデースが一般的。

なお、一つ前のやぎ座や、次回のうお座など
まわりには水関連の星座が集まっています。
というのも、
星座が考えられた時代のメソポタミア地方では、
「太陽がこのあたりを通る頃が雨期だったから」だと考えられています。

雨季ってどんなかんじなのかしらね?

雨が多い季節かと!

少尉、
それはわかってます。



なお、やぎ座がなんで水なんだよ?
ヤギは山の動物やろがい。と思った方は、
前回のやぎ座回をどうぞ。



みすがめ座は特に明るい星がなく、
一番明るい星でも3等星ではありますが、
黄道十二星座ではおとめ座に次いで2番目、
全天88星座でも10番目に大きな星座です。

領域の北端を天の赤道が通っているため、
地球上のどこからでも、星座の一部を見ることができます。


「水があふれ出る瓶を抱えた人物」
というみずがめ座の描像は、
古代バビロニアで「偉大なるもの 」という意味の
「グラ (Gula)」が原型。

メソポタミアの知恵と水の神であるエンキと密接に関係するものとされており、
水が溢れ出す壺を持つ巨人の姿で描かれました。
彼の壺からあふれ出す水は、天から降り注ぐ豊穣な雨を象徴します。

その足下には、
あふれ出した水を飲む魚の姿が描かれ
この魚が「みなみのうお座」の原型になったとされています。

いや、そもそも、
「みなみのうお」座って何?って話ですが、
古来から一貫して「みなみのうお」なので、そういうもんです。

シリアの豊穣の女神が魚に
助けられたエピソードにちなむという話もあります。



また、エジプトの「デンデラ神殿」には、
氾濫の神ハピが、両手に瓶を持っている姿が描かれており、瓶から二筋の水が流れ出しています。


これらが古代ギリシャに伝わりますが、
当初は「水を運ぶ人」と呼ばれ、やがて水瓶を持つ少年の姿になりました。
エラトステネスが著した「カタステリスモイ」やヒュギーヌスの「天文詩」では、
この少年はゼウスにさらわれた美少年、
トロイ王子のガニュメーデースであり、
神々に不死の酒を給仕している姿であるとされます。

ちなみに古代ギリシャの古い時代には、
「瓶を抱える人物」と「瓶から流れ出る水」
でそれぞれ別の星座と見られていたようで、
たとえば、紀元前3世紀前半のマケドニアの
詩人アラートスの「パイノメナ 」では、
瓶を抱える人物の星座 Ὑδροχόος と、
瓶から流れる水の星座 Ὕδωρ を
別の星座としていた記述が残っています。

読めないであります!


そんなみずがめ座は、
10月下旬頃がよく見える時期。
すっかり暗くなった南東の空に輝きます。

目印は、4個の星が大きな四辺形をつくっている
「秋の大四辺形」
その右下にこれまた4個の星が「Y」の形に
並んでおり、欧米では Watar Jar、
日本では三ツ矢と呼ばれて親しまれてます。
この「三ツ矢」が「水瓶」の部分。

秋の大四辺形の右の辺を下にのばしていくと
「みなみのうお座」の1等星、
フォーマルハウトがあり、
三ツ矢から点々と続く星は水瓶から流れる水をあらわしています。

探してみてね。



ギリシャの神々もご飯を食べますが、
神の食物は「アンブロシア」
酒は「ネクタル」と呼ばれ、
もし人間が口にすることができれば、
不老不死になれるというチートアイテムです。

スーパーフード
ってやつだね

修正殿、違うであります!

栄養バランスに優れ、
一般的な食品より
栄養価が高い食品を
スーパーフードと言います。


神々がオリンポス山の宮殿で食事をとる際、
青春の女神ヘーベがアンブロシアを皿に盛り
ネクタルを杯に注ぐ仕事をしてましたが、
ヘーベは英雄へラクレスと結婚したので
何かと忙しくなって仕事を続けるのが大変になってしまいました。

給仕スタッフが寿退社しちゃったので、
「新しい人を雇わにゃなあ。」とゼウスは頭を痛めていました。

ご飯よそうぐらい
自分でやりゃいいのに

まったくであります!もぐもぐ

少尉、
話すときは食べないの


求人だせばすぐ応募もありそう、
と思いきや、誰でもいいわけではなく。
というのも、
前任のヘーベは光り輝くように美しく、
その姿があって神の食事も進むというものでした。
前の担当者がハードルをガン上げしてたわけです。

そんなある日、ゼウスがふと下界を見おろすと、
野原で風と戯れる少年の姿が。
彼はトロイの王子ガニュメーデース

その姿は、神と見まごうほどに美しく、
「いいじゃない!彼!」
と、ゼウスは一目見て気に入ります。

すぐさまワシに姿を変えて降臨。
ガニメーデスを鋭い爪でつかみあげると、
そのままオリンポスに連れ帰りました。
なんとも強引なリクルートです。

拉致だね

拉致ね

拉致であります!


オリンポスに到着するとワシは、
ワシがゼウスじゃ。ワシだけに。
とゼウスは正体をあらわし、少年にネクタルを注ぐ役目を命じます。
そのかわり、永遠の若さと美しさを約束しました。

経緯はともかく、神にスカウトされる栄誉と、
不老不死という望んでもだれも得られないものを
手に入れた少年でしたが、ただただ悲しそう。

まあそりゃそうだよね
拉致だもの。


どうした少年?と尋ねる神の王に、
ガニュメーデースは、

「めっちゃ光栄なんすけど、
自分が急に姿を消してしまったことで、
年老いた両親が心配していると考えると心が痛んで喜べないっす。」


とゼウスに訴えます。
そのことばに「だよねー」とゼウスも納得。
すぐに伝令神ヘルメスを呼び、トロイの国へと派遣。

色々アレだけど、
基本素直なのよね。

考えてから行動すべきであります!



一方その頃トロイでは国中が大騒ぎ。
なんせ王子が行方不明なんで。
いわんこっちゃない

王室はもちろん、国民すべてが寝食を忘れて
王子を探し回っています。


国王夫妻の前に姿をあらわしたヘルメス、
王子はゼウスにスカウトされて、神々の国で幸福に暮らしていると告げます。

ゼウスに気に入られて神々の国で元気にしてるなら良かったと夫妻は安心するものの、
突然息子を失ったさびしさは耐え難く、
ゼウスは国王夫妻の寂しさを和らげるために、
王子の姿の星座をつくってあげたとさ。

いや、なんかいい話な
感じになってるけど
根本的にちがくない?

たまに帰してあげたらいいのに

同感であります!

少尉はたまには地元に帰っていますか?

現在も実家ぐらしであります!

通いの軍人なんだ



ちなみに、
ガニュメーデースがみずがめ座のモデルとしてメジャーですが、
一説には、プロメーテウスの息子で
プティーアーの王デウカリオーンであるという異説もあります。

デウカリオーンは、ゼウスが人類を滅ぼすべく大洪水を引き起こした際に、
父プロメーテウスの警告に従って方舟に乗り
難を逃れた、という伝説があることで有名。

水瓶から流れ出る水は、
天から大量の水が降り注いで起きた大洪水を
示唆したものとされていますが、
図像的にデウカリオーンが水瓶を抱えており
それでは彼が洪水起こした感じになっちゃうけど、
それはいいのか?と思います。

ガニュメーデースに
しときましょう



そんなわけで今回はずがめ座でした。
ついに次回で最終回、うお座です。
引き続きよろしくどうぞ。




このブログは、気になったことを調べ、
学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログ

ソースは主にWikipediaなどになりますので、
学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。
興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みの
お手伝いになればうれしいです。

みずがめ座-wikipedia
ガニュメーデース-wikipedia

今回のシリーズは、
参考にさせていただいた
書籍があります

12星座とギリシャ神話の絵本 [ 沼澤 茂美 ]

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感想(3件)

児童書なのでとても読みやすく、
大人が読んでもしっかり楽しいです。
星座と神話への興味の入口に素晴らしい1冊です。
そして絵がとてもおしゃれできれい。

文章も絵も素敵。
お子様へのプレゼントにもおすすめです

宝物になると思います



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感想(22件)


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