ごきげんよう、ハゲと天パです。
今回も引き続き、
四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑
日本に伝わる数ある妖怪のなかで、
「なんそれ?」という妖怪をセレクトし、
47都道府県ごとに紹介する試み。
にぎやかすのはおなじみのこの2人。
加筆です。にぎやかします。
修正です。しゃしゃり出ます。
2人(通称ペンドラゴンズ)についてはこちら。
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だってお金がほしいもの。


●第三十九回・山口県
北海道 to 沖縄で進行中の
なんそれ妖怪図鑑
中国・四国編でございます。
前回は広島県、
美女に化けて男性を誘惑する狐の妖怪、
おさん狐(おさんぎつね) 。
広島のキツネたちのボスであり、
時にわるさもするけれど、
地元の人たちに愛され、親しまれたキツネさんでした。
今回で中国四国編もラスト。
トリを飾る山口県からはこちら。

山口代表 大蝦蟇(おおがま)

大蝦蟇(おおがま)は、
江戸時代の奇談集「絵本百物語」に見られる
巨大なガマガエルの妖怪。
ちなみに、北陸地方にも伝承が残っており、
奇談集「北越奇談」にも収録されていますので、
こちらについても紹介します。
山中に棲息する野生動物は、
通常の野外のものよりもずっと巨大なものが多いですよね。
ミミズとかすごい長いやついますし。
そんな山の動物でかいあるあるから、
このような巨大なガマの伝承が生まれたと考えられているそうです。
あれはなんで大きくなるの?
栄養が豊富なんじゃない?

山をなめるな。

過酷な山では、サバイブしなければ生き残れないのだ。
このカエル、
めっちゃ語ってワロタ。
さて、大蝦蟇ですが絵本百物語では、
「周防の大蟆」(すおうのおおがま)とされ、
周防国の岩国山(現・山口県岩国市)の山奥に住んでいるそうです。
体長は約8尺(約2.4m)のビッグサイズ。
口から虹のような気を吐き、
この気に触れた鳥や虫たちを口の中へと吸い込みます。
鳥も食べるとはびっくりですが、夏には蛇も食べちゃうとか。
まあ、2.4mもあるのでさもありなん。
なお、絵本百物語の挿絵では、
なぜか槍を手にしておりますが、
この槍で人を襲ったとの説もあるそうです。
ちなみになぜ槍をもっているかは謎です。
今回のイラストでは、
その点を踏襲して槍をもたせました。
なんで槍持ってるの?

かっこいいからだ。
上記の絵本百物語の他にも大蝦蟇について
記述がある北越奇談のエピソードも紹介。
越後国村松藩(現・新潟県五泉市)で、
藤田という武士が渓流で釣り場を捜してたところ、
山深くの淵に突起だらけの岩場を見つけました。
こりゃあいいやと思った藤田さん、
その上でしばらく釣り糸を垂れていたら、
川向かいで釣りをしていた別の武士が、
急に帰り支度を始めたかと思うと、
藤田さんに「早く帰れ」と手真似で示して逃げ去りました。
「え?どゆことと?」
と不安を感じた藤田さん、
道具を片付けてその武士を追い、
捕まえて理由を尋ねたところ、
「気づかなかったか?
あなたがさっきまで乗っていた岩が、
火のように赤い目玉を開き、
口をあけてあくびをしたのだ」
と恐れながら答えたそうです。
再び2人が元の場所へ戻ってみたところ、
藤田が乗っていた岩は跡形もなく消えており、
あれは岩ではなく大蝦蟇で、
突起と思ったものは蝦蟇のイボだったのだろう。
というお話。

大蝦蟇には、
人間の精気を吸い取る
という説もありますが、
カエルって、
長い舌で虫などを捕まえて食べますよね。
この様子が、
「まるで虫がカエルの口に吸い込まれているようだ。」
と見えた昔の人が妖怪に結びつけ、
「ガマは人間の精気を吸う」
と考えたという解釈もあるようです。

虫のほうが美味いけどな。
ちなみに大蝦蟇は山に住んでる妖怪でしたが、
カエル自体は地球上に広く分布しており、
南極大陸以外の全大陸と多くの島嶼に生息。
アカガエル類の一部には、
なんと北極線より北にも分布しているとか。
現在は6,579種ほどが知られており、
日本には5科42種のカエルが生息。
ほとんどが水辺で暮らしていますが、わずかに水のそばで生活しないものもいるそうです。
三角形の頭に上に飛び出した目が特徴的で、
一見するとあまり種による差異がないようにも思えますが、
頭だけとっても千差万別。
天敵対策のために、
毒液を流し込む鋭い棘を持っていたり、
大きめの獲物も飲み込めるような大きな顎を持っていたり、
中には頭部をヘルメットのように使って巣穴に蓋をする種もいたりと、
実際には種ごとの違いが大きいです。
なお、歯を持たない種が多いので、
基本的に獲物は丸飲みにする感じですが、
飲み込む際には、目玉を引っ込めて強制的に喉の奥へ押し込むとのこと。
どういうことなの。
異物などを飲み込んだときは、
胃袋を吐き出して洗うという、
びっくり行動をしますが、
胃袋は右寄りに飛び出し、
右手からぬぐい出すためカエルは右利きであるとされるそうです。
知らなかったけど、
どうでもいい情報だな!
・・・(きも)

お嬢、引くでない。
大型の種類は、
世界各地で食用にされることが多く、
肉は鶏肉のささみに似て、淡白で美味。
西のグルメ国・フランスでもよく食べられていましたが、
他のヨーロッパの国からは「カエル喰い」と揶揄され、
英語で
frog eater (フロッグ・イーター)や
Johnny Crapaud(ジョニー・クラポー。クラポーは仏語でカエル)
は、フランス人に対する蔑称。
また、frog だけでフランス人を指すこともあるとか。
ちょっと性格悪いですよね。
現代フランス料理の祖といわれる
オーギュスト・エスコフィエは、
若き日の英国王エドワード7世に、
自慢のカエル料理を提供し賞賛を得ましたが、
「ちなみにコレ、何の肉なん?」
と問われて言葉につまり、
「頭が三角になる思い」をしたとのこと。
だれがうまいこと言えと。
ちなみに後年にエスコフィエは、
ロンドンの「カールトン・ホテル」で評判となった冷製料理
「妖精・オーロラ風」
が、カエル料理だったことを明かし、
イギリス食通のあいだに騒動を巻き起こしたそうです。
これは確信犯ですわ。
東のグルメ国こと中国でも珍しくない食材で、
こちらではアカガエルの一種が一般的。
中国語では「田鶏(ティエンジー)」と呼ばれ、
手足を唐揚げにしたり、
内臓を取り出してスープにしたりするそうです。
じゅるり。

そんな目でみるな。
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なお、人へも寄生する
広東住血線虫などが
寄生している場合もあるので、
生食や野生の捕獲喫食は危険です。
ご注意ください。
というわけで、
中国四国編のトリは、
味はトリ肉に似ている、
山口県代表、大蝦蟇でした。
次回からはラストのブロック、
九州編がスタート。
よろしくお願いします。
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大蝦蟇-wikipedia
カエル-wikipedia
各地のご当地グルメを
紹介してきましたが、
今回はこちら。

山口グルメ、瓦そば。
山口県下関市発祥の郷土料理。
熱した瓦の上に
茶そばと錦糸卵、細切れの牛肉、
薬味に刻み小ねぎ、
のり、スライスしたレモン、もみじおろしを載せて、
温かいめんつゆでいただきます。

虫食ってる場合じゃない美味しさ。
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