ごきげんよう、ハゲと天パです。
四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑
です。
間もなく47都道府県の半分ですね。
はりきっていきましょう。
日本に伝わる数ある妖怪のなかで、
「なんそれ?」という妖怪をセレクトし、
47都道府県ごとに紹介しております。
にぎやかすのはおなじみのこの2人。
加筆です。にぎやかします。
修正です。しゃしゃり出ます。
2人(通称ペンドラゴンズ)についてはこちら。
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だってお金がほしいもの。
●第二十三回・愛知県
北から南へ、北海道 to 沖縄で紹介しております。
前回は、
静岡代表、石妖(せきよう)でした。
マッサージで気持ちよく寝落ち。
かと思いきや、
激痛で気絶させる怖いお姉さんでした。
中部編ラスト、
愛知県からはこちら。
愛知代表・ヤロカ水
ヤロカ水(やろかみず)は、
江戸時代、尾張国や美濃国に出現した妖怪。
漢字で書くと「遣ろか水」、
ヤロカの水・ヤロカの大水
ともいうそうで、
民俗学のオリジネーター、
柳田國男の「妖怪談義」にも記述されております。
ヤロカ水は、
愛知県、岐阜県の
木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)
の流域一帯、特に木曽川流域で伝承されています。
前から思ってたんだけど、
どうしたの?
「三川」って、
いっぱい書いたら
三川三川三川
三川三川三川
三川三川三川
って模様みたいだよね。
クッソどうでもいい。
激しい雨の夜、
川が増水するとやがて、
「ヤロカヤロカ」
(欲しいか欲しいかの意味)
という声が川の上流から聞こえてくるといいます。
この声に答えて
「ヨコサバヨコセ」
(貰えるのなら頂戴の意味)
と叫ぶと、瞬く間に川の水が増し、
答えた村人の村は一瞬のうちに水に飲み込まれるそうです。
出来心のリスクが大きすぎる!
また、川面に
赤い目や口が見えることもあるといいます。
すごく妖怪っぽいわね。
ヤロカ水の正体として
川岸や川底が濁流に洗われ、
大きな石が流れ転がる音が
「ヤロカヤロカ」と聞こえる。
という現象が推測されるとのこと。
大雨の序盤にはこのように、
河川が侵食されて
大きな石が流され転がりますが、
やがて終盤になると、
上流で発生した土石流で土砂が堆積。
それに伴って急激に水が溢れる状況を
「ヨコサバヨコセ」と表現したと考えられるとのこと。
確かに大量の水が溢れてると、
「ヨコサバヨコセ」って音に聞こえそう。
あるいは暴風雨の夜、
暴風による風の音が「ヤロカヤロカ」と聞こえたとも推測されます。
かつて木曽三川流域は、
常に洪水の危険性があり、
洪水に対する人々の不安や
後世への注意喚起のために
創られた話であり、
ヤロカ水の正体とは鉄砲水である。
という説もあるそうです。
実際、
ヤロカ水案件に該当する災害が発生した記録もあるそうで、
江戸時代の1650年(慶安3年)9月、
尾張・美濃国を大洪水が襲ったんだそう。
この「濃尾大洪水」により、堤防は殆どが決壊。
木曽三川流域は海のようになったそうです。
記録によると大垣藩及びその周辺において、
死者は3,000人以上。
木曽川沿いの尾張国丹羽郡上般若村
(愛知県江南市の一部)は完全に流され、
村民は全滅に近い被害を出したとのこと。
ヤロカ水のお話で
「ヨコサバヨコセ」
と叫んだ村民は、この村の人と伝えられています。
現在でも、
中般若町(旧:中般若村)と
般若町(旧:下般若村)は存在するものの、
上記の「上般若」の地名は残っていないんだそうです。
自然災害はほんとに怖いね。
早めの避難や
日頃の対策って大事なのよ。
1687年(貞享4年)8月26日には、
木曽川が雨で増水した際には淵から
「ヤロカヤロカ」と声が聞こえ、
川を警戒していた者が
「ヨコサバヨコセ」
と叫ぶと川はさらに増水、
大洪水が発生したとも。
いや、だからさ、
なんで叫ぶんだよ!
1873年(明治6年)には、
愛知県犬山町(現・犬山市)で洪水が起き、
その際にも実際に「ヤロカヤロカ」と声が聞こえたといわれています。
昔のこととはいえ、
災害を茶化すのは気がひけますが、
とりあえず、
ヤロカヤロカと聞こえても、
ヨコサバヨコセと返してはダメです。
ヤロカヤロカ
ヨコサ・・・
やめなさい。
木曽三川は、
下流部で合流・分流を繰り返し、
川幅も広いので、たびたび水害を起こす暴れ川でした。
そのため、
交通面でも下流域の渡河が難しく、
かの織田信長も伊勢侵攻の際、
美濃から南下する作戦が採り、
東海道五十三次でも川を渡らず、
海に出て海路を行く「七里の渡し」を必要としたそうです。
そんな状況を打開すべく、
江戸時代以降は何度となく改修が行われ、
川そして水害と人間の戦いの歴史でした。
有名なものは薩摩藩が行った
宝暦治水
と、オランダ人技師ヨハニス・デ・レーケらによる
木曽三川分流工事
があり、
さながらプロジェクトXです。
古い。
詳しくは下記をどうぞ。
宝暦治水事件-wikipedia
木曽三川分流工事-wikipedia
先人の犠牲と努力により、
現在の安全があるわけで頭が下がります。
おい、反省しろよ。
クレームは低気圧に言ってくれ。
そんなわけで中部地方編ラスト、
愛知県代表 ヤロカ水でした。
中部地方は割と
戦闘力高めだったね。
俺とか最強クラスじゃね?
まあ、
そんなこともあるわよ。
次回から近畿編です。
なお、
三重県は近畿なのか
という論争がありますが、
あんまり気にしないように。
次は三重です。
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ソースは主にWikipediaなどになりますので、
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ヤロカ水-wikipedia
木曽三川-wikipedia
愛知県ってグルメ県よね。
味噌カツおいしい。
ひつまぶしおいしい。
でも味噌煮込みうどんは、
よくわからん。
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