ごきげんよう、ハゲと天パです。
日本の47都道府県それぞれに伝わる妖怪のなかから、
なんかよくわからないわるさをしたり、
存在自体がよくわからない
「なんそれ？」という妖怪をあえてセレクトし紹介している、
四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑
のシリーズです。
にぎやかすのは、そろそろおなじみのこの２人。
加筆です。にぎやかします。
修正です。しゃしゃり出ます。
２人（通称ペンドラゴンズ）についてはこちらから。
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だってお金がほしいもの。
●第十三回・神奈川県
北から南へ、北海道 to Da 沖縄で紹介しておりますが、
「Da」ってなんなんですかね？
関東地方編も大詰め、今回は神奈川県です。
ちなみに前回は千葉県に伝わる未確認飛行物体
金霊（金玉）でした。
読みは「かねだま」なのでご注意ください。
神奈川といえば県庁所在地の横浜、
あ、ィヨコハマ が浮かび、
おしゃんな港街ってイメージですよね。
私も行ったことありますが、素敵なところでした。
赤レンガ倉庫とか素敵よね。
中華街もおいしい。
もちろん、ィヨコハマ だけではないのですが、
東京都に次ぐ都会でアーバンなイメージですよね。
妖怪もきっとおしゃれなのかしら。
では、紹介しましょう。
神奈川県代表はこちら。
神奈川代表・箕借り婆（みかりばば）
箕借り婆（みかりばば）です。
ばーちゃん枠でした。
お待たせしました。
満を持して、久しぶりのババア枠です。
箕借り婆（みかりばば）は、
関東地方に伝わる一つ目の老婆の妖怪。
神奈川県横浜市、川崎市、千葉県、東京都などに伝わり、
旧暦の12月8日または2月8日に人家を訪れ、
箕や人間の目を借りて行ってしまう といいます。
絶対返さないやつやん。
箕はいいけど目は困るわね。
現代は箕がない家が多いから目一択だね。
ちなみに「箕」とは、
農具の一つで、
穀物の殻やごみを振るって除くちりとり的な形のやつです。
運搬に使ったりもするので便利。
現代でもホームセンターとかに売ってますが、
農家とか畑やってる方しか思い浮かばないかもです。
なお、
一つ目小僧とペアで家を訪れるともいわれ、
宗教の勧誘みたいですね。
まあそれはともかく、
目を取られるとたまったもんではないので、
箕借り婆の訪問は避けたいところですが、
撃退方法として、
家の門口に籠やざるを出したり、
目籠を竿の先に付けて家の棟に立てておくと良いそうです。
これは、一つ目の箕借り婆は目がたくさんあるものが苦手なので、
編み「目」が沢山ある、ざる・かごを立てておくと近づけないとのこと。
節分の豆とかもそうですけど、
さすがにもう慣れたやろ？と思いますがどうなんすかね？
また、他にも、
横浜市港北区鳥山町裏ノ谷戸では、
欲張りな箕借り婆が土に落ちた米粒までをも拾いにやって来て、
口に咥えた火で火事を起こすそうです。
これを避けるため、12月1日に庭に落ちこぼれた米で
「ツヂョー団子」という団子を作り、
もう拾う米はないと言う意味で戸口に刺しておく風習があるんですって。
ちなみに、えらい具体的な出現日、
旧暦の12月8日や2月8日ですが、
これは、民俗行事の「事八日」にあたり、
かつて、物忌みとして仕事をせず、家に籠もる日だったそう。
千葉県南部では、
旧暦11月26日から約10日間を「ミカワリ」または「ミカリ」という物忌みの期間とし、
夜の外出や山に入ることを忌み、
家の中での大きな音、点灯、結髪、入浴などを避けて静かに過ごしたそうです。
また、関東ではありませんが兵庫県の西宮神社や徳島県の一部でも、
祭りの前の物忌みをミカリと呼ぶそう。
祭事のための家籠もりや物忌みが、
「化け物が現れるから家に籠もる」とされるようになり、
その化け物が箕借り婆や一つ目小僧になったと考えられ、
「ミカリ」が「箕借り」になったのでは？とのことです。
ちなみにウチの箕借り婆は、蓑をかぶってますが、
箕と蓑がごっちゃになった感じでデザインしたからです。
でも水木しげる先生バージョンも蓑をかぶってましたのでまあいいや。
そんなわけで千葉県のなんそれ妖怪、
箕借り婆でした。
次回は関東編ラスト、東京都です。
凍るに狂うと書いて凍狂。
怖い！
違う。
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箕借り婆-wikipedia
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