歴史 気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説

96 伝説のチームを紹介する試み 四神(ししん)編②青竜

2024年9月7日

ごきげんよう、ハゲと天パです。

「伝説のチームを紹介する試み」。
東西南北の方角を司る4体の霊獣、四神編、
4人のメンバーを順に紹介していきます。
今回は東担当の青竜です。

青竜くん


四神(ししん)は、中国神話で天の四方の方角を司る4匹の霊獣のこと。
四獣(しじゅう)や四象(ししょう)ともいわれます。
メンバーは東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武
いずれも実体のない概念に実体を持たせたものです。

4つの方位だけに限らず、それぞれが四季も司り、
また、「万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなる」という、
これまた古代中国発の自然哲学の思想、五行説に照らし合わせたりもします。

五行説の場合は麒麟黄竜が加わり、
青竜が木、朱雀が火、白虎が金、玄武が水、麒麟または黄竜が土、方位では中央を担当。
その場合は五神(ごしん、ごじん)あるいは五獣(ごじゅう)と呼びます。



さてさて、やっとこさ青竜の紹介です。

青竜(せいりゅう、せいりょう、拼音: qīnglón チンロン)
中国の伝説上の神獣。
東西南北を守護する四神(四象)の1つで東方担当。
体の色から、蒼竜(そうりゅう)とも呼ばれます。

古来より瑞兆(ずいちょう※良いことが起きるサイン) とされており、幸運の天之四霊の一角とも。
道教では人格神化され、その名も、
「青龍帝君孟章」
竜族の始祖であるとされています。

また、四季ではを担当。
1月、2月、3月は青竜が司っています。


青竜

東と青春の龍。


現代の日本で「青」といえば、いわゆる「ブルー」を意味しますが、
「青」はもともと植物の色であり、
緑色を指しているとされているんだとか。
思いっきりブルーで描いちゃいましたけども。

前回で紹介の通り、
古代中国の天文学において、天球は28分割され、
それを二十八宿といいます。
28のエリアには代表的な恒星があり、
それぞれと周りの目立つ星をつないで星座を作りました。

分けられたエリアや、エリア内の星座のことを
「星宿」といいますが、
二十八宿のうち、東の7つの星宿こと、
東方七宿
(角宿・亢宿・氐宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿)
をつなげたところ、

これ、竜の姿に見えんじゃね?
んで、東方は五行説で言ったら青だな。
じゃあ「青竜」ってことにしよう。


と、昔の中国の人は考え、
ついでに、青といえば春だから、春担当でいこか。
というのが青竜誕生の由来です。


春といえば、植物が芽吹く緑の季節なので
「青」ということからか、
人生でも若い頃は「青春」といいますね。
青竜に甘酸っぱい要素はありませんが、
「青い春」の通り、新しい始まりや生命力を象徴しています。
何かをスタートする。というときには青竜にあやかってみるのもいいでしょう。
知らぬけど。

青竜

青竜といえば。


青竜は東の河川に住んでおり、
「春」の象徴の通り、物事を成長、発展させる力をもたらすと言われます。
成長というわけで、財運や出世運などももたらし、人間関係もスムーズにしてくれるそう。
仕事や交渉といった勝負の運や、金運をアップさせるご利益があるというわけで、
わりと攻める感じのイケイケドラゴンです。

東は太陽が昇ってくる方向ということもあり、
「スタート」「出世」「発展」を司る方位なんだそうです。
意外とそのままなんで、わかりやすくて助かります。


風水では龍を東に置くことでエネルギーを高めてくれると考えられているそう。
東側に青竜にちなんだパワーストーンのブルーアゲートなどのラッキーアイテムを置いたり、
情報をゲットできるテレビやパソコン、植物由来の木製家具などを配置したり、
毎日、新鮮なお水をお供えするといいよ。
と、ジェミニが教えてくれました。
ありがとう、グーグル。



その他、青竜といえば、青龍偃月刀 ですよね。
我ながら急だなとは思いますが。

刃の部分に青龍の装飾が施されていたのが名前の由来。
小説「三国志演義」において、蜀の武将 関羽が愛用したことから関羽を象徴する武器で、
中国語では関刀(グアンダオ)とも呼ばれるそうです。
最終的に話のネタが三国志になりがちなのは悪い癖です。

関羽が持ってるやつです。

長い柄の先に湾曲した刃を取り付けたもので刃は幅広で大きく、
強引に言えば、日本の薙刀みたいな形状です。

形状からもわかるように非常に重量があり、
その重さ、八十二斤。
三国志演義が成立した元末ー明代の度量衡計算では50kg弱
中学生二年生1人分くらいの重量でしょうか。

くっそ重たいので、「こんなもん使えるか!」と、
主に演舞や訓練用に使われたようですが、
関羽は力持ちなので実践でも使用できました。
馬が一番かわいそう。


なお、日本で「青竜刀」といえば、
中華街の路地裏でマフィアが持ち出す幅広で柄が短めの中国刀ですが、
これは本場では「柳葉刀」というもので、
「青龍刀」という名称は本来「青龍偃月刀」の略称。
そして青龍偃月刀とは別に青龍刀という武器は存在しないそうです。


ちなみに、実際の重量の青竜偃月刀、
神戸市長田区の「KOBE鉄人三国志ギャラリー」で実際に持ち上げられます。
当然ながら、私のような一般人にはめちゃめちゃ重かったです。
ご興味ある方は行ってみてください。

KOBE鉄人三国志ギャラリー
https://www.kobe-tetsujin.com/gallery
〒653-0042
神戸市長田区二葉町6-1-13 アスタくにづか6番館東棟1階


平日お休み、土日祝のみオープン(10時~17時)です。
入館料:大人200円、小学生100円と良心的。

ところで、なぜ神戸市長田区に三国志ギャラリーがあるのかといえば、
マンガの三国志や鉄人28号などで有名な、巨匠・横山光輝氏の出身地だからです。
原寸大の鉄人28号モニュメントもあります。



そんなわけで今回は四神の東担当、
メンバーカラーは青(緑)の春ドラゴン、
青竜さんでした。

時計回りの順番で次回は南の朱雀を紹介します。
よろしくお願いします。

このイラストは東西南北に並んでいません。



なお、このブログは、気になったことを調べ、学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログです。
ソースは主にWikipediaなどになりますので、学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。

興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。


四神-wikipedia
青竜-wikipedia
青龍偃月刀-wikipedia



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