伝説のチームを紹介する試み、
福の神のドリームチーム七福神 編。
今回は、商売繁盛・大漁追福の神様 恵比寿さんの紹介です。
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七福神は日本において民間で信仰されている福徳の神の集まりです。
一般的には、
大黒天
恵比寿
毘沙門天
弁財天
福禄寿
寿老人
布袋尊
とされており、
インド、中国、日本とそれぞれの国から集まった国際的なグループです。
七柱の面々はそれぞれが
ヒンドゥー教、仏教、道教、神道といったルーツを持っていているわけですが、
独自にいろいろな要素が習合したり変化したりして今の形になっているのが面白いところ。
恵比寿さんは、
七福神唯一の日本出身の神様です。
烏帽子に狩衣、右手に釣竿、左手に鯛を抱えた姿で描かれるのが一般的です。
古くは「大漁追福」の漁業の神であり、
時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となりました。
もとは蛭子(ひるこ)神という神様がルーツで、
日本を作った最初の神様夫婦、イザナギとイザナミの間に生まれた最初の子供。
生まれたは良いものの、骨がなかったので立てず、
両親から葦の船に乗せられて流され、無かったこと扱いにされたかわいそうな神様です。
どうなってんだよ、倫理観。
もしくは、前回の大黒天回で登場した、
大国主の息子、事代主神がルーツと言われ、
信仰やイメージが結びついて現在の姿になったわけです。
●流された蛭子神と漂着物としてのえびす
まずは、恵比寿さんのルーツとなった蛭子神について見ていきましょう。
流されて、流れ着いて。
上記の通り、恵比寿様は、
日本出身の神で、イザナギとイザナミの最初の子供、蛭子神がルーツ。
かわいそうに流され、捨てられてしまった蛭子神。
しかし、さすがは神様、どっこい生きていてカムバックします。
蛭子神が漂着した神話は日本各地にありますが、
摂津国の浜辺(現在の兵庫県西宮市あたり)に流れつき、
海を領する神、夷(えびす)三郎殿として現れたと言われているバージョンがメジャーなところ。
なお、西宮のえべっさん の名前で有名な、
兵庫県西宮市にある西宮神社は、全国に約3,500社あるえびす神社の総本社。
毎年1月10日前後の3日間で行われる十日えびすでは、
開門神事福男選び、
大マグロの奉納、
有馬温泉献湯式など
わっくわくの行事とともに、
800軒を越える屋台が軒を連ね、開催三日間で百万人を超える参拝者で賑わいます。
西宮神社, 兵庫県西宮市
出典:
帰属:663ハイランド, CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nishinomiya-jinja02st3200.jpg
蛭子と恵比寿を同一視する説、
実は室町時代からおこった比較的新しい説だそうですが、通じ広く浸透しており、
蛭子と書いて「えびす」と読むこともあります。
漂着神、来訪神として。
上記の通り、流れ着いた蛭子にちなみ、
日本沿岸の地域では、漂着物をえびす神として信仰するところが多いようです。
例えば、海からの恵みとして、
流れ着いたクジラやイルカ、
果てにはジンベイザメなどなど、大きな魚全般を神格化したものだと言われますが、
こういったクジラなどが漂着することで、
資源として思わぬ収入源となって潤ったり、
飢饉から救われたりということがあったことや、
また、大きな海洋生物が出現するとカツオなどの漁獲対象魚も一緒に現れる相関関係があるため、
豊漁をもたらすという考えからえびすと呼ばれて信仰されているようです。
また、生きているシーフードに限らず、
水死し流れ着いた生き物や人間の遺体を丁重に弔い、祀ることで豊漁を祈願したりというケースもあります。
このように、
えびすの本来の神格としては、
人々の前にときたま現れる外来物
に対する信仰であり、
海の向こうからやってくる海神、
漁業神、寄り神(漂着神)といった見られ方をしています。
そこから転じて、外来の神や渡来の神、
客神のこともえびすと言う場合もあります。
そもそも、「えびす」ということば、
「夷」とか「戎」とか「胡」とか書きますが、
いずれも中央政府が地方の民や東国の者を「えみし」や「えびす」と呼んだように異邦の者を意味します。
七福神の中で唯一の国産で、レペゼンジャパンの神様なのに、
「外から来た」神様という意味の名前がついているのは興味深いですね。
このように多種多様の側面があるため、
えびすを祀る神社でも祭神が異なることがありますが、
いずれも商売繁盛の神社とされて根強い信仰が続いています。
●現在の恵比寿さんの成り立ち。
蛭子神、漂着神としての恵比寿さんを紹介しましたが、現在の恵比寿さんに至る過程を見ていきましょう。
七福神加入まで。
「えびす」の最初の記録は平安時代末期の「伊呂波字類抄」という書物によるもので、
広田神社の10の末社が列挙される中で、
「夷 毘沙門」「三郎殿 不動明王」の2社の名前が登場します。
当時は夷と三郎で別の神として祀られていたようですが、時とともに次第に両者が混同されて「夷三郎」という神格ができていったようです。
毘沙門天や不動明王と同一視されていたようなので、古代では「荒々しい神」として信仰されていたのでしょう。
ちなみに、この末社の2社が統合されたのが現在の西宮神社の前身と考えられているそうです。
平安時代末期や鎌倉時代には、えびすを市場の神(市神)として祀った記録が残っています。
中世に商業が発展するにつれ、
商売繁盛の神としての性格が現れ、
福神としての信仰が盛んになっていくことで七福神入りをしたと考えられています。
七福神と宝船、歌川豊国(1806年)
帰属:Utagawa Toyokuni I (1769-1825), Public domain, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Seven_Lucky_Gods_(Shichi_fukujin)_in_Treasure_Ship_by_Utagawa_Toyokuni_I_c1806.png
事代主(ことしろぬし)との合体。
蛭子神と合わせて、恵比寿を形作る重要なファクターとなる
事代主(ことしろぬし)神
についてもみていきましょう。
事代主神は、大黒天回で登場した日本の神様、
大国主の息子の神様です。
記紀神話における事代主神は、
託宣の神といわれており、
直接に水との関連はありません。
しかし国譲りの際、
大国主神の使者が事代主に、天津神からの国譲りの要請を受諾するかを尋ねるために訪れたとき、
事代主は釣りをしていたとのことです。
海で釣りをしていたので、釣り竿を持っている。=「海の神」 と結びついたというわけ。
え?そんだけ?というかんじですが、そんだけのようです。
海から流れ着いてきた海神としての蛭子神と、
釣りをエンジョイ中だった事代主神が合わさるという説は江戸時代になってから出てきたものとされており、
七福神の絵図でえびすが釣竿を持ち鯛を釣り上げた姿で描かれるのもその頃から。
この事代主神の伝承に基づいてのものともいわれています。
なお、この同一視により、
えびす信仰が生まれる以前から事代主神を祀っていた神社が、後にえびすを祀ったというものも多く、
逆に、江戸時代から明治にかけて、
えびす=事代主神説に基づいて祭神名をえびすから事代主神に改めた神社もあるんだそうです。
また、事代主が取り込まれたことにより、
事代主の父である大国主命が習合した大黒天とは親子関係であるとされ、
セットにされることが多くなったそうです。
上記の通り、恵比寿様を祀る神社は全国に約3,500社とたくさんあります。
農村部では五穀豊穣、沿岸部では大漁追福、
都市部では商売繁盛とご利益てんこ盛りの恵比寿様、
ぜひ、お近くの恵比寿様に詣でてみてくださいませ。
そんなわけで七福神の1柱、
えべっさんこと、恵比寿様の紹介でした。
ここで豆知識。
ジンベイザメの別名はエビスザメとも言われるんだそうですよ。
次回もよろしくお願い致します。
参考:
七福神- Wikipedia
えびす- Wikipedia
事代主- Wikipedia
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