神話や伝説に登場するチームを紹介する試み、
「大罪の悪魔」編 第六回をお送りします。
※アフィリエイト広告を利用しています。
だってお金がほしいでしょ。
「7つの大罪」とは、
キリスト教、主にカトリック教会において、
罪の根源とされる7種類のことを言います。
ラテン語や英語では「7つの死に至る罪」とされ、
人間を罪に導く可能性がある欲望や感情、悪徳のこと。
それぞれは悪魔に関連付けられており、まあ、一種のチームとして紹介していきたいと思います。
↓スキマ時間にお小遣い稼ぎって素敵。
七つの大罪の悪魔 暴食のベルゼブブ
暴食の悪魔 ベルゼブブ。
死に至る7つの罪のひとつ、暴食。
それを象徴する悪魔がベルゼブブです。
ベルゼブブもキリスト教における悪魔の一人、
その意味はヘブライ語で「蝿の王」であり、ペリシテ人の町エクロンの神、バアル・ゼブルが前身といわれています。
本来の名前だった バアル・ゼブル とは、「気高き主」「高き館」と意味で、
嵐と慈雨の神 バアル の尊称の一つだったと考えられています。
恵みの雨をもたらす豊穣の神としてカナンの地(イスラエル)で崇拝されていたのですが、豊穣を祈る性的な儀式を行っていたともいわれ、後に入植してきたヘブライ人たちは、バアルの儀式を嫌いました。
彼らはバアル・ゼブルを邪教神として語呂が似た「バアル・ゼブブ」と呼んで蔑みます。
バアル・ゼブブとは上記の通り「蝿の王」という意味で、
転じて「糞山の王」「糞の王」とも呼ばれます。
「やーいやーい、うんこマーン」という感じですね。小学生か。
ともあれこの名前が聖書に記されてしまったせいで広く知られるようになり、巨大な蝿の姿で描かれることも多くなりました。
ベルゼブブは元最高神というわけで、悪魔の中でも屈指の実力者。
サタン同様に悪魔の首領と言われることもある魔王です。
一説には地獄は2大政党制になっていて、野党の党首はサタン、与党の党首はベルゼブブとも言われているとかなんとか。
おなじみのジョン・ミルトンの「失楽園」では威厳に満ちた堕天使であり、
人間に知恵の実を食べさせて楽園を奪う計画「ベルゼブブプラン」を提案。
まさに智将というイメージで描かれます。
なお、ベルゼブブプランはさっき考えた造語です。
異教の神が悪魔に落とされたり、元は神に仕える天使だったけど反逆した。という設定、唯一神を掲げる一神教では、異国、異教の神を認めると世界観が成り立たなくなってしまうのでよくある あるある です。
まあ、ユダヤ・キリスト教のような一神教に限らず、仏教においてヒンドゥー教の神様が仏様の守護者になったりしているので世界中でよくあることではありますね。
ベルゼブブは、強大な力やエネルギーで世界を破壊する、レヴィアタンやサタンみたいな「力こそパワー」タイプではなく、
智将であり策士なので、
暴君を利用して人の世に破壊をもたらす。
悪霊を崇拝させるように仕向ける。
聖職者や高僧に欲望を抱かせる。
国に嫉妬と殺人を引き起こし、戦争をけしかける。
といったやりかたで悪行を行います。
うーん、汚い、さすが糞山の王。その名に恥じない悪魔っぷりです。
ベルゼブブの姿など。
ベルゼブブは上記の通り、巨大なハエの姿でイあることが多いものの文献によってはいろいろです。
しかし、著名なコラン・ド・プランシー「地獄の辞典」の挿絵で羽にドクロの模様があるハエ(羽虫)の姿で描かれたこともあり、
「蝿の王なんだから悪魔ベルゼブブも見た目はハエでしょうよ。」
という認識により、現代のファンタジーでもこの姿で描かれることが多くメジャーなイメージです。
ただ、ハエが威厳たっぷりに作戦の提案をしたりしているところを想像するとシュールで笑えます。
ルイ・ル・ブルトン, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由
キャラクターのデザインとしては、
高貴な位にあり、知的な参謀タイプなのでお坊ちゃん的な感じにしてみました。
ただし、悪魔なのでテーマは「インテリヤクザ」です。
あと暴食の悪魔のため、お腹がパンパンで食いしん坊です。
地獄においてはサタンに次いで罪深く、
権力と邪悪さでもサタンに次ぐと言われ、実力もサタンを凌ぐとも。
また、そんなベルゼブブを怒らせると炎を吐き狼のように吠えるともされています。
怒るとワイルドです。
失楽園に記されているように堕天使設定もあるので、
天界の戦争においてはルシファーの側近として戦ったというエピソードもあります。
また、「蝿騎士団」という強いのか弱いのかいまいちわからない騎士団を独自に持っているようです。
しかし実は、信託をもたらす悪魔でもあり、
作物を荒らすハエの害から人間を救う力も持っているともいわれます。
そんなわけで蝿の王、暴食の悪魔 ベルゼブブを紹介しました。
次回もよろしくお願い致します。
参考:
ベルゼブブ - Wikipedia
世界の天使と悪魔 図解雑学 絵と文章でわかりやすい! /ナツメ社/藤巻一保
【中古】世界の天使と悪魔 図解雑学 絵と文章でわかりやすい! /ナツメ社/藤巻一保(単行本(ソフトカバー)) 価格:2545円 |
関連してるようなしていないような こちらもどうぞ。
価格:3280円 |
価格:6954円 |
超円安の今こそ、FXを始めるチャンスなんじゃないですかね?↓