神話や伝説に登場するチームを紹介する試み、
今回は「大罪の悪魔」編 第五回になります。
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「7つの大罪」とは、
キリスト教、主にカトリック教会において、
罪の根源とされる7種類のことを言います。
ラテン語や英語では「7つの死に至る罪」とされ、
人間を罪に導く可能性がある欲望や感情、悪徳のこと。
それぞれは悪魔に関連付けられており、まあ、一種のチームとして紹介していきたいと思います。
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七つの大罪の悪魔 色欲のアスモデウス
嫉妬の悪魔 アスモデウス。
死に至る7つの罪のひとつ、色欲。
それを象徴する悪魔がアスモデウスです。
アスモデウスもユダヤ教やキリスト教の悪魔の1人ですが、
語源はもっと古いゾロアスター教の悪神 アエーシュマ であり意味は「凶暴」。
アエーシュマは暴力を司る者として血塗られた武器を持ち、家畜を害するもの、お酒に酔うこと、粗暴な行いも象徴するんだとか。
それがギリシア語やヘブライ語に入り、最終的にアスモデウスになったようです。
激怒と情欲の魔神であるともいわれ、
復讐、嫉妬、破壊、また、男女の背徳をそそのかしたりするトラブルメーカーです。
まあ、悪魔全員トラブルメーカーですけれども。
アスモデウスに関するエピソードは、聖書に関連する物語の「トビト記」が有名。
この物語によると、アスモデウスはサラという美しい娘さんに取り憑いて、
結婚のたび初夜に夫を絞め殺すという事件を起こしていました。
その数、実に7回に及び、サラは悪魔憑きと呼ばれるようになります。
人死にが繰り返されているにも関わらず7回も結婚とは、
サラの美貌のなせる技なのでしょうか。
そんなある日、トビアとアザリアという二人の若者が街をおとずれました。
アザリアは、トビアに「サラとの結婚しちゃいなYO」と命がけのネタフリをしますが、
トビアも死にたくないので「自分は一人っ子だからカンベン。」と断ります。
しかしアザリアいわく「魚の内臓を香炉に入れておけば平気平気」とのこと。
トビアはいやいやながら結婚を承諾します。
一人っ子、体を張るタイプです。
結婚の初夜、トビアがサラの部屋で言われたとおりに香炉を焚いたところ、
魚の内臓を熱した悪臭にたまらず悪魔アスモデウスは部屋から逃げ出します。
逃げ出したアスモデウスをアザリアが追いかけて首尾よく確保。
実はアザリアの正体は大天使のラファエルで、
捕らえたアスモデウスをエジプトの奥地に幽閉しました。
その後、なんとか開放されたようで、
神殿建設のために大天使ミカエルに「悪魔を支配できる指輪」をもらったソロモン王に呼び出されたりと登場。
ソロモン王はアスモデウスを酒で酔っ払わせて捕まえ、石の切り出しに役立つ情報を聞き出しています。
建築や資材の切り出しといえば複雑な計算も必要になってくるので意外と理系の知的な悪魔です。
「ソロモンの遺訓」という書物では人間の悪行を世界中に広める役割を演じ、
新婚夫婦に害をなし、乙女の美を損なったり女性の間に狂気を広げます。
また、後の時代の風刺小説「悪魔アスモデ」では青年の知見を広げるために世界を覗き見させる存在として登場。
不釣り合いな結婚の取りまとめ役であり、贅沢三昧や遊蕩、賭博などの流行を持ち込んだ張本人としています。
アスモデウスのすがたなど。
アスモデウスは元が激怒と情欲の魔神のため、7つの大罪の中の色欲を司っています。
魔術書「グリモワール」のひとつ 「ゴエティア」によると、
72柱の悪魔 の頭目の一人に挙げられ、
東方を司る魔王 アマイモン 配下の東の悪魔たちのリーダー。
アスモデウス自身、72柱中序列32番の王であるとされ、72の軍団を率いています。
72人のうちの32番なのでもひとつパッとしないランキング位置なのですが、偉大な王で実力者のようです。
その姿は、
「牛・人・羊の頭とガチョウの足、毒蛇の尻尾を持ち、
手には軍旗と槍を持って地獄の竜に跨り、口から火を噴くという。
姿を見ても恐れずに敬意を払って丁寧に応対すれば非常に喜び、
指輪やガチョウの肉をくれたり、幾何学や天文学などの秘術を教えてくれる。」
ルイ・ル・ブルトン, パブリックドメイン, via Wikimedia Commons
ということだそうで、丁寧に対応すれば結構やさしいアスモデウス。
ガチョウの肉は謎ですが、ぜひただきたいです。
しっかり火を通して食べてください。
イラストは色欲を司ることもありセクシー路線。
アスモデウスのビジュアルの中でも有名な、コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」の挿絵をデザインのモチーフにして牛と羊の頭をヘアアクセサリーにしております。
計算できて賢いところと、ガチョウ肉をくれたり意外とやさしいので、おだやかセクシーなお姉さんを意識してデザインしてみました。
家ではメガネです。
ちなみに色欲の悪魔ではありますが、
上記のトビト記では絶世の美女サラには手を出さず、ことごとく初夜で夫になる男たちを殺しているので、逆にサラの純潔を守っていたのではないかとも思います。
ガードが超硬いアスモデウス姐さんだったりしてもおもしろいですね。
そんなわけでリア充許すまじ、色欲の悪魔 アスモデウスを紹介しました。
次回もよろしくお願い致します。
参考:
アスモデウス - Wikipedia
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