ソロモン!ゲットやで! 気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説

230「ソロモン!ゲットやで!」シリーズ 序列37番・フェニックス

ごきげんよう、ハゲと天パです。

引き続き、
「ソロモン!ゲットやで!」シリーズ。

みんな大好き、ソロモン72柱の悪魔を紹介。
今回も「サクッとすぐ読めるボリューム」
でお届けしまっす。
やっとこさ半分終わって折り返し地点。
ひきつづきはりきって参りましょう。

なお、ウチの公式キャラも登場します。

加筆 です。
にぎやかします

修正 です。
しゃしゃり出ます

2人合わせてペンドラゴンズ。
彼女らについてはこちら。







まずはこのシリーズの概要からです。

ヨーロッパでは中世後期から19世紀くらいまで
「グリモワール」
という、魔術の手引書がバズっていました。

その中でも悪魔や精霊等について書かれてるのが
「レメゲトン」というシリーズ。
5部の書物から構成されるレメゲトンのなかでも、代表的なやつが「ゴエティア」です。

内容としては、古代イスラエルの最盛期を築いた
ソロモン王が召喚してこき使った悪魔について。

いわゆる悪魔図鑑です

語弊があります


「エルサレム宮殿」を建設した第三代イスラエル王ソロモン。
人間の手では納期に間に合わないので悪魔を使役。
その時に労働させられた72体の悪魔を呼び出して、
いろんな願い叶えちゃお☆(ゝω・)vキャピ
というわけ。

今回はこちらの悪魔を紹介っす。


フェニックス(Phoenix)。
ご存知、伝説の鳥が登場です。

寿命を迎えると炎に飛び込んで死ぬ死ぬけど再び蘇るので不死鳥と呼ばれます。
もしくは見た目から「火の鳥」ともいわれますね。

いや、悪魔じゃなくない?

どっちかといえば、伝説の動物とかモンスターのイメージですが、
「ゴエティア」などグリモワールによると、ソロモン72柱の一角に数えられており、序列37番の大いなる侯爵です。

率いる軍団数は20です


ちなみにアレイスター・クロウリーが出版したバージョンのゴエティアでは
「Phenex(フェネクス)」 になっています。
それもいいね。

あ、アレイスター・クロウリー(1875年10月12日 - 1947年12月1日)は
イギリスのオカルティスト、詩人、著述家、登山家、魔術教団指導者というおじさんです。
まあ、名前を聞いたことあるという方もきっと多いでしょう。

もうすぐ誕生日だね

おめでとう

肩書の最後のほうが気になりますが、詳しくは下記でどうぞ。
割と長いから覚悟して読むといいです。

アレイスター・クロウリー-wikipedia


そんなフェニックス、
不死鳥の姿で現れ、子供の声で話す悪魔だそうです。
召喚者とコミュニケーションを取る際は、その声の響きを旋律的にしてくれるとか。
ミュージカルですね。

ただし、その歌声には危険な魔力があり、
耳を塞いで聞き惚れないようにしないといけないとのことなのでご注意ください。


人間の姿になると、召喚者の求めに応じて
あらゆる学問について答え、あらゆる科学について美しく賛称するそうです。
非常に優れた詩とメロディーに乗せて。

ちょっとめんどくさい


ゴエティアや「悪魔の偽王国」によると、
フェニックスは
千年後に座天使の第七階級に戻る事を期待している
とのことで、天使であったことを匂わせています。
鳥のくせに。

なんやかんやで天使に戻りたいっていう悪魔、そこそこ多い感じですね。
堕天って実は左遷とか人事異動くらいの感じなんでしょうか?



せっかくなんで鳥の方についても少し。

メジャーな伝説の鳥、フェニックスですが、
この名前はギリシア語の赤を意味する単語から来ていて、転じて炎の色が由来だそうです。

ビジュアルの原型は古代エジプトの神話に登場する聖なる鳥ベンヌと考えられており、
この鳥はヘリオポリスにある太陽神ラーの神殿で燃やされている炎へ毎夜飛び込んで死に、毎朝その炎から生まれるとか。
つまり、毎夕に沈み毎朝昇る太陽を象徴していたというわけ。

この話が、古代ギリシアの歴史家ヘロドトス(紀元前485年頃 - 紀元前420年頃)の元に伝えられると、
彼は著作の中で、
「エジプトの東方に位置するアラビアに住む鳥フェニックス」
として紹介し、エジプト以外にも伝わったそうです。

ちなみにヘロドトスによると、
鷲に似た体型、金色と赤で彩られた羽毛を持つ鳥で
パパ鳥が死ぬとその遺骸をヒナ鳥が没薬で出来た入れ物に入れてヘリオポリスに運ぶ習性があるとされたそうです。
なんじゃそら。

なお、「没薬」とは、ムクロジ目カンラン科コンミフォラ属(ミルラノキ属)の樹木から分泌される樹脂。
お香として焚いて使用され、殺菌作用があり、鎮静薬、鎮痛薬としても使用されてました。

利用の起源はアフリカであることが確実だそうですが、記録としてはエジプトに世界最古の使用例があり
日没のお香や、ミイラ作りの際の防腐処理のために使用されていたそうです。

現代では香水に使用する香料、歯磨きやガムなんかにも使われているそうです

没薬-wikipedia

初期キリスト教の司教、聖クレメンスが記したところでは、
フェニックスは寿命を迎えると、自分で香料や没薬などを集めて棺を準備してその中に入り、間もなく死ぬと、その遺骸から虫が生まれて遺骸を食べ尽くし、やがて虫に羽毛が生えて飛んでいくとされるとか。

グロいのやめてクレメンス

言いたいだけでしょそれ


ちなみに、同様の記述はそれ以前に書かれたプリニウス(22年頃 - 79年)の「博物誌」にもみられ、
また、ローマの地理学者メラは43年頃の著作「地誌」において、
「フェニックスは500年たつと自分で積み上げた香料を薪として炎の中で死ぬが、その炎から再び生まれてきて、自分の遺骨をエジプトに運んで埋葬する」と記しています。

その習性、なんなの?


また、実は目撃例もあるようで、
古代ローマの歴史家タキトゥスによると、
西暦34年に実際に現れたと著作の「年代記」に記しており、
ローマの著述家ソリヌスは、
エジプトでフェニックスの1羽が捕まり、クラウディウス皇帝時代のローマに運ばれて多くの人が見物したとしてます。

絶対嘘やん。

フェニックスの特徴やエピソードはだいたいどの書物でも同じような感じなんですが、
2世紀から4世紀にかけて成立した「フィシオロゴス」の記述がちょっとおもしろかったので書いときます。

フェニックスは、500年ごとに、芳香を羽根いっぱいに持ってヘリオポリスの神官の元へ行き、祭壇の炎の中で焼死する。
そして翌日その場所に生じた虫が、3日目には元のフェニックスの姿にまで育ち、神官に挨拶をしてから故郷へ飛んでいく。
しかも、その外観は、羽根や頭部や脚に宝石や装飾具が着いているとされている。


とのこと。
ハイスペック、ハイスピード成長、律儀、と情報量多いです。
他にもエピソードはまだまだありますが、きりがないのでこんな感じにしときます。
詳しくはwikipediaとかでどうぞ。
いつも通り、下の方にリンク貼っときますね。


はい、そんなわけで今回は、
序列37番の悪魔、フェニックスでした。
次回もどうぞよろしく。



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学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログ
ソースは主にWikipediaなどになりますので、
学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。

興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。

フェニックス-wikipedia


参考書籍:悪魔解説書「ソロモン72柱の悪魔」 | マーク・アイシャーウッド

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感想(1件)

私はやらないけど


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