せかいのやんちゃ神 図鑑 気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説

187 せかいのやんちゃ神図鑑⑤ ヘルメス(ギリシャ神話)

ごきげんよう、ハゲと天パです。

今回も

せかいのやんちゃ神 図鑑 シリーズ。

代五回です。

世界中の神話から、
やんちゃな神様を紹介するシリーズ。

神話には、物語をひっかき回す
やんちゃくれな登場人物がつきもの。
いわゆる「トリックスター」
そんな奴らにスポットを当て、紹介していきます。


ナビゲートするのは、
ウチの公式キャラのこの2人。

加筆 です。
にぎやかします

修正 です。
しゃしゃり出ます

2人合わせてペンドラゴンズ。
彼女らについてはこちら。







トリックスター。
神話や物語において、秩序を破壊し物語を盛り上げる存在。
ときに悪意を持って盗みやいたずらを行います。

彼らは乱暴者だったり、一癖ある知恵者だったり、
はたまた愚か者という場合もあります。

悪事を働いたり騒動を巻き起こすものの、
最終的には良い結末になるパターンが多く
いたずら好きの憎めないキャラで描かれる事が多いです。

やんちゃとはいえ、
神様だから失礼ないように

いちばんタチ悪いじゃん

善と悪、破壊と創造、賢者と愚者など、
二面性を持っているのが彼らの特徴。
食物や火、知識などを人間にもたらす、
「文化英雄」という一面を持つことも往々にしてありますね。


ちなみにトリックスターという言葉は、
ネイティブアメリカンの民話の研究から命名された類型だそう。
かの心理学者 ユングは、
「人間のより初期の未発達な意識の段階の反映」
と見ているのだそうです。

それでは本編、始めていきましょう。

ハ~イ、ごきげんいかが~?

なんかチャラいやつが来た

今回はギリシャ神話から
ヘルメスさんです

もぐもぐ

あ、いつの間にか
ボクのお菓子たべてる!

え?知らないよ?

泥棒で嘘つきだ!

ヘルメスさんについて


ヘルメスは、ギリシャ神話に登場する神で
オリュンポス十二神の一人。
神々の伝令とされますが、ゼウスの使いで登場することが多め。

カドゥケウスという杖を持っており
この杖の力で、冥界・地上世界・天界を往復できるそう。
さらに狡知に富み詐術に長けた計略の神で
ギリシャ神話では代表的なトリックスター的存在です。

伝令神として有名ですね


ちなみに名前については、
「へルメース」と表記されることもあり、
ローマ神話では「メルクリウス」、英語読みではマーキュリーです。
錬金術では水銀、占星術では水星を指し、
どっちもマーキュリーですね。

じゃあ、
セーラーマーキュリーは
水銀ってわけ?

もちろん水星の方です


今回のヘルメス、
「流れ」「万物流転」を司る神であり、
転じて、商品や貨幣の流通、流浪の旅、
流れるものとして水や水銀といった液体、
流転から転換や解釈、ひねりや創意工夫も象徴。

そこからつながって、
商業・盗賊・雄弁・科学・学術・発明・体育・旅人を司り、
その他にも、
羊の群れ・死者の魂・境界・体育技能・策略の神
夢と眠りの神、
死出の旅路の案内者、
幸運と富の神、
早足で駆ける者、
牧畜・賭博・交通・道路・市場・競技などの神。
雄弁と音楽の神などなど、
多面的な性格を持つ神様です。

ついでに竪琴・笛・数・アルファベット・天文学・度量衡などを発明。
火の起こし方を発見した知恵者とされているとか。
設定が大渋滞です。

さあ、もっと崇めていいんだよ?

もりだくさんすぎて胡散臭いよ

ヘルメスは、最高神ゼウスと、女神マイアの子とされています。

ご存知の通り、ゼウスには妻のヘラがいるので、
浮気の結果生まれたわけですが、
ヘラに気付かれないように
ゼウスが夜中にこっそり抜け出してマイアに会いに行き、
ヘラに隠し通したので、ヘルメスは泥棒と嘘の才能を持ったそうです。

泥棒と嘘の才能て

胡散臭すぎてわろた。

そんなヘルメスですが、
悪い神様というわけではなく、
特にゼウスに対しては忠実な部下。
神話でも多くの密命を果たしています。

まあ、機転もきいて、しごできだと思うよ?

自己肯定感がすごい



ここからはやんちゃエピソードを。

ヘルメスは生まれたときから破天荒。
ゆりかごから抜け出すとまもなく、
アポロンの飼っていた牛50頭を盗みました。


しかもヘルメス、自身の足跡を偽装。
加えて、証拠品滅は燃やして隠滅。
さらには牛たちを後ろ向きに歩かせることで、
牛舎から出た形跡をなくすという周到っぷり。

「止め足」というテクニックです

止め足(とめあし)とは、
野生動物が追跡を攪乱する為に行う行動。

後方にできた足跡を踏むように後退し、
ある程度戻ったあと、足跡の着かない場所に跳び
そこから別ルートに逃走。
足跡を辿ってきた追跡者は、突然足跡が無くなってしまったように錯覚するというわけ

これは初犯じゃないね

翌日、牛たちがいないことに気付いたアポロンも、
不思議な足跡に戸惑いましたが、
占いにより、犯人がヘルメスと判明。

激おこアポロンはヘルメースを探し出し、
牛を返せと迫りますが、
ヘルメスは、
「生まれたばかりの自分にできる訳がない」
とうそぶき、ゼウスの前に引き立てられても
「嘘のつき方も知らない」
と、主張。

息を吐くように嘘をつく

ゼウスは、ヘルメスに泥棒と嘘の才能があることを
見抜き、アポロンに牛を返すように勧めたとか。
牛は返したものの、アポロン的には納得いかないですよね。

そこでヘルメスは、亀の甲羅に羊の腸を張って竪琴を作り、奏でました。
アポロンは、
「なにそれ!?めっちゃええやん!」
と、竪琴が欲しくなり、牛と竪琴を交換して、
ヘルメスのことも許したそうです。

亀は生まれてすぐゲット

牛を盗んだ帰りに捕まえたともいわれています

さらにヘルメスが葦笛をこしらえると、
アポロンは友好の証として、
カドゥケウスの杖をヘルメスに贈って交換したとか。

アポロン、ヘルメスのことめっちゃ好きじゃん

まあ、これも才能かな?

ちなみに牛はヘルメスが全て殺したので、
交換したのは葦笛と杖だけとする説もあります

また、殺した牛の腸を竪琴の材料にしたとも

グロいので、
その追加情報は結構です

ともあれ、アポロンに品を渡して、
代わりに牛と信頼を手に入れたので、
ヘルメスは商売の神と呼ばれているんだとか。

また、生まれた直後に、ゆりかごから抜け出してあちこち行っているので、
旅の神にもなったんだそうです。


さらに、ヘルメスはヘラにとっては、
ダンナの不倫相手の息子でしたが、
実の子のアレスと入れ替わってヘラのおっぱいを飲んでいたんだそうで、
入れ替わりにヘラが気付いた後も、
ヘルメスに情が移り、我が子同然に可愛がったそうです。

いや、たくましすぎるだろ

ヘラクレスは目の敵にされてたのに・・・


また、別のエピソードで「アルゴス殺し」というものが有名。

さっそくおだやかじゃない

ゼウスはイーオーという美女と密通していました。

さっそく浮気してる

これを見抜いたヘラはゼウスに詰め寄りますが、
ゼウスはイーオーを美しい雌牛に変え、
「めっ、雌牛を愛でただけだし!」
と主張。
これは苦しい。

ヘラは策を講じ、その雌牛をゼウスから貰うと、
百眼の巨人アルゴスを見張りに付けました。

この巨人は身体中に百の眼を持っており、
眠る時も半分の50の眼は開いたままであったので、
24時間死角なし。

困ったゼウス、イーオー救出の任をヘルメスに命じます。
ヘルメスは葦笛でアルゴスの全ての眼を眠らせ、
剣を用いてその首を刎ねました。

葦笛すごいな

もしくは巨岩を投げて倒したとも

意外とパワー系です。
このことからヘルメスは、
「アルゴス殺し」という意味の
アルゲイポンテース」と呼ばれます。

やれやれ異名がまた一つ増えた



また、ヘルメスは恋にもやんちゃで知られています。

ある時、愛と美の女神アフロディーテに惚れたヘルメス。
彼女を口説くもののまったく相手にされず。

そこでヘルメスはゼウスに頼んで鷲を借り、
鷲と泥棒の才能を使ってアフロディーテの黄金のサンダルを盗みました。
サンダルを返してほしけりゃ付き合えよ。
と、ヘルメスは関係を迫り恋人に。

強引なのね


2人の間には、
超絶イケメンのヘルマプロディトスと、
ちんちんの神プリアーポスが生まれました。
プリアーポスはすごいことになってるので、ぜひ調べて見るといいでしょう。

wikipedia貼っときます

プリアーポス-wikipedia

また、アフロディーテの他にも、
ミュルミドーンの娘エウポレメイア
ペルセポネーヘカテー、多数のニュンペーたちとも関係を持っており、
子どももいっぱいいるのです。

モテる才能もあって困っちゃうね

絶対責任取らなそう

お父さん譲りね


また、オリュンポスの神々と巨人族ギガースたちが
宇宙の支配権を巡って繰り広げた大戦、
ギガントマキアーでは、
ヘルメスは冥府の神ハデスが所持する「隠れ兜」をかぶって巨人の一人、ヒッポリュトスを不意打ち。

崩れたところをヘラクレスが弓矢で討ち取る形で活躍しました。


ヘルメスはもともとは
牧畜、豊饒の神であったと考えられ、
ギリシャの先住民族ペラスゴイ人が信仰する神様だったと言われています。

古代ギリシャには、
「ヘルマ」と呼ばれるヘルメスの石柱像が
道端などに建てられおり、
当時の有名な歴史家ヘロドトスによると、
ギリシャ人がヘルマを造るようになったのは、
ペラスゴイ人の風習を取り入れたものだとのことです。

石の角柱にヘルメスの顔と男性器がついた像です

ヘルマ-wikipedia

ヘルマではヒゲなんだね

え?ヒゲでもかっこいいって?

そんな事は言ってない



ヘルマは、道や畑の境界を示すとともに、
農民や牧人にとっては豊饒多産を祈願する像であり
旅人にとっては街道を示す道しるべだったようで、
ヘルマの役割からヘルメスは旅人の守り神とされ、
生者と死者の案内人や伝令、さらには商売や交通を司る神としての性格を備えていったようです。

また、特にヘルメス崇拝が盛んだったのが、
古代ギリシャの中でも原始的な文化をとどめていたと言われるアルカディア
アルカディアは牧畜民が多い丘陵地帯で、
羊飼いたちはヘルメースを家畜の守り神として崇めていたんだとか。

やがてドーリア人が侵入し牧羊神の役割がアポロンに代わると、
いろいろな役割や性格がヘルメスに当てられ、
現在のように多様な職能をもつ人格神へと発展したんだそうです。

なにやらせても、うまいことできます。


そんなわけで、
今回はギリシャのやんちゃ神、ヘルメスでした。
ずるがしこく、性格はアレだけど、
仕事ができて有能な神様でしたね。

次回も、「ザ・トリックスター」なやんちゃの予定です。




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ヘルメース-wikipedia
ギガントマキアー-wikipedia
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