ごきげんよう、ハゲと天パです。
四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑
のシリーズ、
引き続きはりきってまいりましょう、
日本に伝わる数ある妖怪のなかで、
「なんそれ？」という妖怪をセレクトし、
47都道府県ごとに紹介しております。
にぎやかすのはおなじみのこの２人。
加筆です。にぎやかします。
修正です。しゃしゃり出ます。
２人（通称ペンドラゴンズ）についてはこちら。
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だってお金がほしいもの。
●第二十二回・静岡県
北から南へ、北海道 to 沖縄で紹介しております。
前回は、
岐阜代表、角椀漱（つのわんすき）でした。
お侍さんの格好の妖怪で、
お盆時期に大量のお椀を借りに来て、
しかも返さないという。
困った妖怪です。
つづいての静岡県はこちら。
静岡代表・石妖
石妖（せきよう）は、
山中に現れる妖怪。
石の精とも考えられています。
でしょうね！
わかりやすくて助かります！
むかし、現在の静岡県にあたる
豆州（ずしゅう）にて、
石工たちが山中で石を切り出していたときのこと。
そろそろ昼休みにすんべ。
と、休憩していると、
どこからともなく、
1人の美しい女性が現れました。
美女は、
「毎日のお仕事、
さぞおつかれでしょう。
私が按摩をしてさしあげましょう。」
と申し出て、さっそく1人の石工の肩をもみはじめました。
これがなんとも気持ちよく、
あまりの心地よさに、なんと寝ちゃうほど。
疲れてたんだね。
続いて別の1人にも按摩をしはじめ、
これもまたよっぽど気持ちがよかったようで、すぐに眠ってしまいました。
このようにして、たちまち何人もの石工が寝ちゃいましたが、
最後に残った1人は怪しみ、
「いやいや、どうもこの女はただものじゃない、
きっと妖怪にちがいないぞ。」
とそっとこの場を立ち去ります。
たまたま山道で猟師に出会い、
一部始終を話すと、
猟師的にも、
「いやいや、それ絶対妖怪やで。」
と怪しみ、
恐らくその女性は狐狸の類に違いないとのこと。
2人が元の石切り場に戻ると、
女性は2人を見て逃げ出そうとしたので、
猟師が銃に弾丸を込めて撃つとその姿は消え、
跡には砕け散った石が残されていたそうです。
眠っている人間を見たところ、
背骨のところに、
まるで石で按摩されたかのように、
縦横に引っかき傷ができており、
実は痛すぎてみんな気絶していたそうです。
傷口からバイキンが入ると大病の危険もありましたが、
家に帰って薬で手当をしたので、
かろうじて助かったとのこと。
気絶するほどの激痛、怖すぎィ！
なんせ石だからね。
この一連の出来事から、
あの女性は石の気が化けたものだろうという結論となり、
正体の石も鉄砲で撃ち砕いたので、
これにて一件落着かと思いきや、
そこはどっこい、すもうはどすこい、
その後もその女性はたびたび現われたといいます。
でてくんのかよ。WWW
きっと、切り出される石のうらみパワーにより、
美女の姿で現れて作業の邪魔をしたのでしょうね。
なお、資料として読んだ、
「水木しげるの続妖怪事典」では、
石工のおいちゃんにマッサージを施しているところが描かれておりますが、
水木先生が描く美女は、
たまにびっくりするほど美人です。
「たまに」は余計よ。
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ちなみに、この話の原典は、
水戸藩の本草学者、
佐藤 中陵（さとう ちゅうりょう）が著した、
「中陵漫録」になりますが、
中陵さん的にも石妖の正体は、
予、按ずるに『物理小識』曰く、石者気之授土之骨なりと云ふ。
この骨神の化して婦人となる物なり。
とのこと。
また、
この婦 甚だ美麗（びれい）にして凡婦にあらず。
ともあり、めちゃくそ美人であるようです。
※ misarin.net 様の記事を参考にさせていただきました。
https://misarin.net/youkai/frame/kaisetu/102404.htm
さて、この石妖、
ゲゲゲの鬼太郎にも登場しておりまして、
「新編ゲゲゲの鬼太郎」にて
石山妖子（いしやま ようこ）と名乗る美しい女性の姿で登場。
男性に言い寄っては大金を撒き上げる結婚詐欺を繰り返していたとのこと。
アニメの6期でも登場しているそうです。
伝承同様にマッサージで気絶させたり、
石なので攻撃も効かず、
粉々に砕けれても石の竜巻になって
襲い掛かることができます。
意外と戦闘力高めでわろた。www
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うちの石妖は、
とりあえず「お姉さん」
というイメージで描いてみました。
そんなわけで静岡県から石妖でした。
次回は中部地方編ラスト、
愛知県のなんそれ妖怪です。
このブログは、
気になったことを調べ、
学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログです。
ソースは主にWikipediaなどになりますので、
学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。
興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。
石妖-wikipedia
佐藤 中陵-wikipedia
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