なんそれ妖怪図鑑 気になる事柄を学ぶシリーズ 神話・伝説

135 四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑⑰ 新潟県・オバリヨン

ごきげんよう、ハゲと天パです。

四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑

のシリーズ、引き続きお届けいたします、

日本に伝わるたくさんの妖怪のなかで、
よくわからないわるさをするやつら。

その中でも特に、
「なんそれ?」という妖怪をなるべくセレクトし、
47都道府県ごとに紹介しております。


にぎやかすのはおなじみのこの2人。

加筆です。にぎやかします。

修正です。しゃしゃり出ます。

2人(通称ペンドラゴンズ)についてはこちら。





そんなわけで、
四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑、
北から南へ、北海道 to 沖縄で紹介していきます。
現在は中部地方を進行中。
グルっと回って行こうと思いますので、
一旦北陸へ行ってまた南下します。

前回は長野県、
付紐小僧(つけひもこぞう)
を紹介しました。
ひもがほどけた着物を着た小僧の妖怪。
そのまんまなんですが、
ひもを結んであげようと近づくと、
一晩中歩かされるハメになるとか。
なにげに厄介ですよね。


そんなわけで長野を北上して、
今回は新潟県。
選んだのはこちら、

オバリヨン

新潟代表・オバリヨン


オバリヨンは、新潟県三条市に伝わる妖怪。
大正時代の新潟の民俗誌
「越後三条南郷談」
では「ばりよん」と記されておりますが、
「うばりよん」「おぼさりてい」「おんぶおばけ」とも呼ばれます。

「オバリヨン」とか一見、何語?って感じですが、
「おんぶおばけ」になると、
非常にわかりやすいですね。
なんそれ感は一気に減りますけど。

さてオバリヨン、
おんぶおばけってもう言ってますし、
すでにわかっちゃったかなって感じですが、
人の背中におぶさってくる妖怪です。
夜、藪の中を歩いていると、
いきなり「おばりよん!」と叫びながらおぶさってくるそうです

おばりよん!ってシュールよね。

なんかワロタwww

そして、おぶさるとどんどん重くなっていき、
簡単には離れなくなります。
オバリヨン自体はコンパクトなのですが、
そのボディに似合わずたいそう重たいんですって。

上記の「越後三条南郷談」
によりますと、
「ばりよん」が夜の通行人の背中に飛び乗り、
相手の頭をかじるそうです。

普通にイヤよね・・・


そのため、夜道を歩く際には金鉢をかぶると安全ともいわれたそう。
夜に歩いている人がみんな金鉢をかぶっている絵はこれまたシュールです。
なお、謎のワード「ばりよん」とは、
「負われたい」という意味の方言だそうです。

昔話としてこんな感じのストーリーも伝わっています。

むかしむかし、ある者が
「化物が現れる」という場所に出かけたところ、
「ばろんばろん」と声がするので、
「負(ば)れたかったら負れろ」と言うと、
なんかクソ重たい何者かが背中に乗っかります。
仕方なく背負ったまま帰宅すると、
なんということでしょう。
背中の重たいのは大量の金になっていたというお話。


似た事例で、
「おぶさりたい」と夜泣きしているものを背負って帰ると、
黄金に変わっているというものもあるそうです。

ばろんばろん。ってwww

(すごいウケてる・・・)

こういったエピソードでは、
「取っつくか引っつくか」
「おぼさりたい、だかさりたい」
「ばろんばろん」
といった感じの得体の知れない声がして、
怪異を恐れない肝っ玉の強き者が、
「おぶさりたければおぶされ」的な返しをして、
最終的に富を得るというオチですが、
実のところ新潟以外にも日本全国各地に見られ、
昔話研究において
「取っ付く引っ付く」
という類型に分類されているそうです。

なお、一部には「富を得る」というご褒美エピソードなしで、
ただ妖怪がおぶさってきて重い。
というおぶさられ損なパターンもあったり、
正体は狐や狸で人間が退治するというパターンもあります。
新潟の南蒲原郡でも、
おばりよんは「バロウギツネ」というキツネであり、
人間に化けて
「バロウバロウ(負われようという意味)」と鳴く、
そしてなんやかんやあってこれを退治した。
という昔話があるそうですよ。

こういったおぶさり系妖怪、
メジャーどころでは「子泣きじじい」とかもそうですよね。
これくらいの「なんそれ?」ってレベルのわるさが一番いいです。

ちなみに、
「なんかわからんけど肩が重いな」
「最近、肩こりがひどいな」
と思ったあなた、
もしかすると、オバリヨンがくっついているのかもしれませんよ。

がんばりすぎは禁物よ。



そんなわけで、
新潟県の代表のなんそれ妖怪、
オバリヨンでした。

次回は富山県です。





このブログは、
気になったことを調べ、
学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログです。

ソースは主にWikipediaなどになりますので、
学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。
興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。

おばりよん-wikipedia

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おせんべいとかもサイコー。

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