ごきげんよう、ハゲと天パです。
「サクッと読めるライトで愉快なお絵描きブログ」
の当ブログ、
このボリュームとイラスト1枚進行ならいけるな。
というわけで月・水・金の更新に戻しました。
週3回のお届けでお付き合いいただけましたら幸いです。
そんなわけで新シリーズ、
四十七都道府県なんそれ妖怪図鑑
日本には数多くの妖怪がいますが、
中にはよくわからない悪さをするやつがけっこういます。
47都道府県それぞれに伝わる、
「なんそれ?」という妖怪を紹介していきます。
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だってお金がほしいので。
●第三回・岩手県
岩手代表・灰坊主(あくぼうず)
前回の青森県 河媼(かわうば)につづいて
回紹介するなんそれ妖怪は、灰坊主。
「あくぼうず」と読みます。
このブログを読んでくれている方は、
民俗学的なことにも詳しい方も多いかと思います。
岩手といえば、
民俗学の巨人・柳田國男の「遠野物語」。
座敷わらしや河童など、日本の妖怪の中でもスター級のプレイヤーがゴロゴロのいわば妖怪大国。
だのに、なぜ灰坊主なのか。
それはひねくれてるからからです。
灰坊主(あくぼうず)は、
岩手や秋田など東北地方に伝わる正体不明の妖怪。
囲炉裏の灰の中に住んでいるとされ、
灰をいじると現れます。
囲炉裏は熱くて危険なので、
小さなお子さんが遊ぶと危ないですよね。
そんなわけで囲炉裏の灰をいじって遊んでいると、
「灰坊主が出る」と古来より言われてきたわけです。
現代でもちびっこに、
「早く寝ないとオニが来るよ!」というヤツと同じかんじですね。
そんな現代におけるオニのように、
灰坊主は子供を戒める存在として登場し、
岩手県九戸郡では、
・風呂に2回入る、
・仏壇に供えられたご飯を食べる、
・裸で便所に入る
といった悪逆非道な行いをすると灰坊主が現れるとされ、なんやかんやと子供をビビらせてきました。
そんな灰坊主と同じタイプの囲炉裏系妖怪、
バリエーションもわりといます。
たとえば、同じく岩手の二戸郡に伝わる
「アマネサク」という妖怪、
これは武闘派のタイプで、
炉の灰を弄ぶ者は灰の中に引き入れられ食べられてしまうといわれています。
ちなみにアマネサク、「天邪鬼(あまのじゃく)」のことであるともされているそうな。
また、柳田國男の著書「遠野物語拾遺」によれば、
同じく岩手県の遠野地方でも炉の灰を掘ると「ボコ」という妖怪が現れるという記載がありますし、
近隣の県でも同様の妖怪がおり、
青森県では、頭の上に口がある「あぐばんば」が囲炉裏の中にいて灰をいじると現れるとされ、
秋田県の由利郡象潟町(現・にかほ市)などでも同様に囲炉裏の灰の中に「灰ばばあ」という妖怪が住んでおり、
灰をいじる子供をさらって頭上の口で食べたり、年に一度、若い娘をさらったりするといいます。
なにそれこわい。
このように東北地方には
「灰をいじると妖怪が現れる」という伝承が多く、
子供が遊ぶと危険ということもあるでしょうが、
暖をとったり調理に利用したりと生活の要でもある囲炉裏を大切にし、
竈神のように神聖視されてきたこともあるのではないでしょうか。
ちなみに、灰坊主が実際に現れたという目撃談の伝承は確認されておらず、
上記の通り
「囲炉裏の灰を悪戯してはいけない」
という教訓として生み出された妖怪と考えられているようです。
そんなわけで岩手県代表・灰坊主でした。
次回は秋田県。
引き続きよろしくおねがいします。
なお、このブログは、
気になったことを調べ、
学んだ内容とイラストを紹介するお絵描きブログです。
ソースは主にWikipediaなどになりますので、
学術研究ではなくエンターテイメントとしてお楽しみください。
興味のきっかけや、ふんわりしたイメージ掴みのお手伝いになればうれしいです。
灰坊主-wikipedia
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